会社を辞めます!
どうせ辞めるなら「円満退社」したいよね・・・
- 円満退社するにはどうしたらいいの?
- 円満退社しないとどうなっちゃうの?
会社を辞める時、どうせなら気持ちよく去りたいですよね。お世話になった人達に感謝の思いを告げて、快く送り出してもらいたい・・・
わたしは、17年間の会社員時代に、多くの同僚や部下の退職を見てきました。円満退社7割、そうじゃない人3割くらいでした。
ちなみに、わたし自身は、円満退社じゃなかったです。(後悔していませんが・・・)
円満退社はすべき人と、しなくてもいい人がいます。本記事で、それぞれの特徴やすべきことを解説します。
本記事を読んで頂ければ、あなたに合う退職方法が見つかります!
- 円満退社を望む人は確実に円満退社できます
- そうじゃない人は、スパッと割り切って退職できます
あなたにとってベストな退職を選択して・・・
次の人生を歩み始めましょう!
円満退社ができる人、すべき人の特徴
1つでも当てはまれば、円満退社の素質あり、あるいは、した方がいい人です。
- ①退職後も会社と良好な関係を保ちたい
- ②行動が計画的
- ③責任感があり、人に迷惑をかけたくない
- ④次の人生が決まっていてやる気満々
逆に、どれも当てはまらない場合、円満退社する必要がないかも…のちほど、円満退社しなくていい人の選択肢を説明します。
特徴①:退職後も会社と良好な関係を保ちたい
最初は、円満退社できる人、というより、円満退社すべき人です。
退職後も辞める会社とつながりを持ちたい、持たないといけない人は、円満退社すべきです。例えば、このようなケースです。
- 親族経営の会社に勤務
- 退職後も会社もしくは会社の人間と取引する
- 狭い地域・コミュニティ内のため関係が断てない
小さな町のそこそこ名が知れた会社でバックレ退職したら、肩身が狭くなっちゃうもんね・・・
逆に、退職後、会社の人間と二度と会うことがない人は、円満退社しなくてもいいです。
特徴②:行動が計画的
1か月以上先の計画をきちんと立てて、着実にこなせる人は円満退社に向いています。
- 退職の手続きや挨拶をそつなくこなす
- 職場に迷惑をかけないように1か月以上前には退職を告げる
- 担当してた業務を確実に引き継ぐ
転職する場合には、転職先にも並行して手続きを進めないといけないよね・・・
会社員を辞めて、独立したりフリーターになる場合も、意外と色々面倒です。
- 国民健康保険の切り替え
- 各種手当の申請
逆に、行き当たりばったりで、無計画な人は、円満退社に向きません。
わたしは、休日の予定、旅行などでさえ、1か月以上先の計画を立てるのが嫌な性格でした。会社に退職を申し出たのも、突然の思いつきでした。(当然ながら円満退社できず・・・)
特徴③:責任感があり、人に迷惑をかけたくない
真面目で、責任感が強い人は、円満退社できる、というより自然と円満退社しようとします。
責任感が強いのに、ふとしたきっかけで、円満退社しない人もいます。そんな人が、退社後、後悔して、苦しみ続けることがあります。
例えば、退職代行を使って辞める人が最近増えています。辞めた後の感想は、大きく2パターンに分かれます。
- 使って本当に良かった、せいせいした
- 罪悪感に苦しんでいる、後悔している
苦しんでいる人は、真面目で責任感がある人です。人に迷惑をかけたことを、忘れられず、悔やんでいます。
逆に、責任感がなく、人に迷惑をかけても気にしない人は、円満退社しなくてもいいです。
というか、やろうと思っても難しいよね・・・
特徴④:次の人生が決まっていてやる気満々
円満退社するには、やることが多くて、色々と面倒です。
- 退職手続き
- 引継ぎ
- 転職活動や独立準備
- 社内への挨拶回り などなど
次の人生が決まっていて、モチベーションが高い人は、ポジティブにこなすことができます。
逆に、とにかく今の会社を辞めたいだけの人は、ネガティブな思考になって、やる気が起きません。
実際に、わたしは、引き継ぎも、退職の挨拶も、何もやりませんでした。。
次の人生が決まってる人の中で、実家に帰る人や、結婚を機に退職する人は、特に円満退社する人が多いです。
上司も引き止めできないもんね・・・
円満退社するためのポイント
続いては、円満退社を実現するためにやるべきことを説明します。
- ①退職の意思を伝える人
- ②退職を伝えるタイミング
- ③社内ルールを確認しておく
- ④退職理由はポジティブに…・
- ⑤業務の引き継ぎをしっかりやる
- ⑥最終出社日は挨拶回り
- ⑦会社や上司の悪口を言わない
- ⑧同僚を巻き込まない
ポイント①:退職の意思を伝える人とタイミング
退職は「直属の上司」に伝えるべきです。退職であっても、通常業務の指揮命令系統と同じです。
直属の上司が嫌いだからと言って、上司の上司に伝えたり、人事部に伝えるのは、NGです。わたしのように、同僚経由で人事部に伝えるのも、もちろんNG・・・
直属の上司は、自分が無視されたと思います。あなたに対して、悪印象を抱きます。こんなことになりかねません・・・
- 退職の引き止め、というか説教を受ける
- 退職日の調整が難航する
- 引継ぎを増やされる
嫌がらせを受けて、モチベーションが下がる可能性が高いね・・・
ポイント②:退職を伝えるタイミング
退職日の1か月以上前が望ましいです。実は、法律的には、2週間以上前に申し出れば、退職できます。
ただ、会社や上司は、もう少し早く言ってほしいと思っています。
- 退職の手続きを急いで行う必要がある
- 退職前に有休を取得する人もいる
- 2週間で代わりの社員を増員することはできない
2、3か月前に退職を申し出る人もいますが、さすがに退職までの期間が長すぎるのも問題があります。
- 転職先への入社日調整が困難
- 辞めると決まってるのにモチベーションが保てない
ポイント③:社内ルールを確認しておく
さきほどの退職を申し出るタイミングは、社内ルール(役職員規定)で定められていることが多いです。「退職は、1か月前までに申し出ること」などと規定されています。
当然、社内ルールよりも、法律が優先されます。ただし、会社員であり、円満退社を望む以上は、社内ルールを無視できません。
円満退社は、上司や同僚、人事部門などの協力で実現できます。事前に社内ルールを確認しておきましょう。
社内ルールには、退職時に必要な手続きも規定されています。提出書類や、返却物などです。事前に目を通しておきましょう。
ポイント④:退職理由はポジティブに…
退職理由がポジティブなら、上司も同僚も快く送り出してくれます。
<ポジティブな退職理由>
- 新たな仕事への挑戦
- 新たな生活への挑戦
- 自分の夢を追いかけたい
逆に、退職理由がネガティブだと、円満退社は難しいです。上司の引き止めにあいますし、同僚の理解も得られません。
<ネガティブな退職理由>
- 合わない上司や先輩がいる
- 待遇に不満がある
- 仕事に飽きた
退職理由は、複数あるのが普通だと思います。上司や同僚に聞かれたら、なるべくポジティブなものを選んで、ポジティブな表現で伝えましょう!
ポイント⑤:業務の引き継ぎをしっかりやる
退職前には、引継ぎを計画的に行いましょう。引継ぎ書を作って、これらのことを記録するのがベストです。
- 引継ぎ相手
- 引継ぎ完了日
- 引継ぎ業務内容や業務手順(マニュアルの有無など)
正直、引継ぎは、絶対に必要な仕事ではありません。なぜなら、突然、出社できなくなる人もいます。特定の人物に依存したり、マニュアルがないのは、会社や上司の責任です。
退職する人がやるべき仕事じゃなくて、その前に組織内で共有すべきことだよね・・・
はい、ただ・・・円満退社したい人は、最後の会社への貢献だと思って、着実にこなしましょう!
ポイント⑥:最終出社日は挨拶回り
最終出社日の午後は、お世話になった人に挨拶回りをします。通常は、お菓子を配ります。
定時になったら、直属の上司に挨拶をして退社しましょう。気が合う同僚と一緒に会社を出て、飲みに付き合ってもらうと気まずくないです。(気にしない人は、一人でさっさと帰りましょう・・・)
ポイント⑦:会社や上司の悪口を言わない
円満退社する人でも、会社を辞めるのですから、多少なりとも、会社や上司に不満はあるはずです。だからと言って、退職前に、会社や上司の悪口を言いすぎるのはNGです。
特に、SNSや掲示板に書き込むのは、絶対にやめましょう。誰が見てるか分かりません。ほんの些細なことから、あなたが特定される可能性があります。
ちなみに、気が合う同僚や友人と、食事にいって、不満や愚痴を聞いてもらうのは全然OKです。
会社の近くの店は避けた方がいいね・・・
ポイント⑧:同僚を巻き込まない
会社を辞める時に、同僚を巻き込むのは絶対NGです。大学生のアルバイトのノリで、「一緒に辞めようぜ!」とかは論外ですが、これらもよくないです。
- 転職先に誘う
- 起業する会社に誘う
- 上司への仕返しで後輩達を退職に誘導
わたしの同期がまさにそうでした。入社3年目で、ベンチャー企業に転職したのですが、同期を1人誘って、2人同時に退職しました。
当然、幹部連中は怒ってましたし、円満退社の真逆になってしまいました。ただ、彼らは、円満退社はしない前提での、決断だったはずです。
もちろん円満退社しなくていい人もいる…
当然ですが、円満退社できない人、しなくていい人もいます。
本章では、円満退社しなくていい人達の特徴や選択肢、注意点を解説します。
円満退社しなくていい人の特徴
円満退社しなくていい人は、さきほど説明した円満退社できる人の裏返しです。ということで、おさらいして、裏返してみます。
<円満退社できる人の特徴>
- 退職後も会社と良好な関係を保ちたい
- 行動が計画的
- 責任感があり、人に迷惑をかけたくない
- 次の人生が決まっていてやる気満々
↓裏返し
<円満退社しなくていい人の特徴>
- 退職後、もう会社と関わることはない
- 行動が無計画、行き当たりばったり
- 責任感が薄い、人に迷惑かけてもあまり気にしない
- 次の人生が決まってない、そんなに希望もない
これらの満たす人は、円満退社に向いていません。やろうと思っても中途半端にしかできないでしょう。というより、円満退社してもメリットがほとんどありません。
もう、会社の人間と会うこともないしね・・・
会社さえ辞めれるなら、円満でもそうじゃなくても、どっちでもいいかな。。
あとは、ブラック企業の場合も、円満退社する必要はありません。というか、怒鳴られたり、嫌がらせされたりと、そもそも、円満退社は不可能です。
最後の最後に、サービス残業されられまくる可能性もあるよね・・・
【関連記事】円満退社がありえない理由としなくていいケースを解説しています。
円満退社しなくていい人の選択肢
続いて、円満退社しなくていい人が取るべき行動の選択肢を説明します。
- ①バックレ
- ②退職代行
- ③虚の理由で退職
【関連記事】円満退社が無理な理由としない場合の行動を解説しています。
選択肢①:バックレ
円満退社しなくていいならば、正直、バックレ気味に退職しちゃうのもありです。
- 電話やメールで退職を告げる
- 郵送で退職願いを送る
- 郵送で会社貸与物を返却
- 郵送で退職関連書類を送ってもらう(郵送費は自己負担)
バイトなら、本当にバックレてもいいですが、正社員は厳しいです。退職手続きが色々とあるので・・・
電話に出ないでいると、実家に連絡されたり、自宅に突撃されます。(実際、わたしは、2回、家突されました・・・)
【関連記事】仕事を辞めて逃げるのは恥じゃなくて勝ちな理由を解説しています。
【関連記事】辞める会社がどうでもいい理由と退職時にやる必要がないことを解説しています。
選択肢②:退職代行
最近は退職代行を使う人が増えています。費用は、かかりますが、様々なメリットがあります。
- 依頼した翌日から出社不要
- 有休を全て消化できる
- 会社と一切連絡を取る必要がない
退職代行は、会社との交渉権が法律で保障されている、労働組合運営か弁護士運営がおすすめです。
労働組合運営の退職代行は、労働者の権利である、有休取得や退職の権利交渉が保障されています。
弁護士が運営する退職代行は、労働組合の交渉権に加えて、未払い残業代や退職金回収を交渉・訴訟できます。
当然ですが、退職代行を使って円満退社することは、絶対にできません!円満退社しないと割り切っている場合に利用を検討しましょう。
【関連記事】おすすめの退職代行サービス(労働組合・弁護士)を解説しています。
【関連記事】退職代行を利用するのに罪悪感が不要な理由を解説しています。
選択肢③:虚の理由で退職
円満退社しない人が会社を辞める最終手段は、嘘をつくことです。ただし、あくまで会社側がやめさせてくれない場合や、ブラック企業の場合の最終手段です。
とはいえ、あり得ないような嘘をつくのはやめましょう。「将来的になんとなく考えている」なら、嘘にはなりません。
<会社や上司が退職を認めざるを得ない退職理由>
- 実家に帰って両親の仕事を手伝う
- 転職先と転職日が決まっている(実は決まってない)
- 公的な資格・試験に通った(公務員、税理士など)
ただし、1回ついた嘘は撤回できないので注意が必要です。
円満退社しない場合の注意点
最後に円満退社しない場合の注意点を説明します。
- ①会社との関係は断たれる
- ②会社からの報復に注意!
- ③絶対に自分を責めちゃいけない!
注意点①:会社との関係は断たれる
円満退社しない場合、特に、けんか別れした場合は、会社との関係は修復不能に陥ります。
嫌いな上司との関係だけなら問題ありませんが、同僚達との関係も、基本的に、断たれることを覚悟しておくべきです。
実際にわたしがそうでした。わたしの退職に賛成してくれていた仲が良かった後輩とも、いまはほぼ、連絡が断たれています。
- 結局、会社や仕事を通してつながっていた関係だった
- 結局、会社に残ったものと去ったものは価値観が違った
注意点②:会社からの報復に注意!
会社と喧嘩別れすると、このような報復を受けることがあります。
- 転職を妨害される
- 転職先に悪い噂を流される
- 在職期間のボーナスをゼロにされる
- 退職金を減らされる(超ブラックな場合に限る…)
わたしも、辞めた後に支給されたボーナス(在職期間分)は、スズメの涙でした。わたしよりも前に、辞めた同僚の話しだと、2か月分くらい普通に出たと言っていたので、そこそこもらえると思ってました。
が、全然違いました。。評価15段階中1でした、、わたしは、ほぼバックレ退職をした影響だと思います・・・(自業自得ですが)
また、既に説明したように、会社や上司の悪口をSNSなどに書き込むのはやめましょう。最悪、名誉毀損や誹謗中傷で訴えられかねません。
報復が長期化したり、エスカレートする可能性もあるもんね・・・
注意点③:絶対に自分を責めちゃいけない!
最後になりますが、自分を責めないことを心に決めてから、円満退職しない道を選択して下さい。
会社に残された人に迷惑をかけたと思う必要は全くないです。
会社は、社員1人1人が、きちんと新陳代謝することで、健康体を保てます。社員の入れ替わりは、健全な状態です。
そもそも、以前に、他の社員が辞めた時、あなたがその人を恨んだことなんてなかったはずです。つまり、誰もあなたのことを恨んではいません。
わたしも部下が退職した時に、迷惑だと思ったことは、一度もありません。
あなたが退職したことは、1年経てば、完全に忘れ去られます。
自分が思うほど、他人は自分になんて興味ないんだよね・・・
あと、人に迷惑かけたことは覚えてるど、、
迷惑かけられたことは忘れちゃうよね。。
そもそも、自分を責めても、なんのプラスにもなりませんし、暗い気持ちになるだけです。新しい人生に後ろめたさを感じてはいけません!
苦労してたどり着いた退職です。ようやく手に入れた念願の新しい人生です。過去のことはスパッと忘れて、心置きなく次の人生に挑戦しましょう!
まとめ:円満退社できる人の特徴と円満退社する方法
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
まとめと振り返りをさせて頂きます。
<円満退社できる人の特徴>
- ①退職後も会社と良好な関係を保ちたい
- ②行動が計画的
- ③責任感があり、人に迷惑をかけたくない
- ④次の人生が決まっていてやる気満々
<円満退社するためのポイント>
- ①退職の意思を伝える人
- ②退職を伝えるタイミング
- ③社内ルールを確認しておく
- ④退職理由はポジティブに…・
- ⑤業務の引き継ぎをしっかりやる
- ⑥最終出社日は挨拶回り
- ⑦会社や上司の悪口を言わない
- ⑧同僚を巻き込まない
<円満退社しない場合の注意点>
- ①会社との関係は断たれる
- ②会社からの報復に注意!
- ③絶対に自分を責めちゃいけない!
最後になりますが、円満退社はすべき人と、しなくてもいい人がはっきりと分かれます。
正直、円満退社しなくてもいい人の方が多いです。ただ、円満退社すべき人が、会社と喧嘩別れしてしまうと、大切なものを失うことになります。
円満退社すべきかは、選択を間違うと大きく後悔します。あなたの人生を大きく左右することも・・・
正しい選択をして、次の人生に向かいましょう!
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