会社を辞めようと思ってます。。
世間一般的には「円満退社」すべき!って言われてるじゃん。。
- なんで円満退社しなくちゃいけないの?
- そもそも円満退社なんてありえるの?
- 円満退社しない場合の注意点は?
退職する時って、色々と気を使って面倒ですよね…立つ鳥跡を濁さないのが、日本人の美学だし。。
わたしは、17年間勤めた会社を辞めました。円満退社はしていません。むしろ、真逆でした・・・
- 会社には、同僚経由で、退職を告げた
- 引継ぎは一切してない
- 退職手続きは全て郵送
飛び立ったあと、振り返ることさえしなかったので、跡を濁したのかさえ不明・・・でも、後悔していません。
そんなわたしの経験から、円満退社なんてありえないし、しなくていい理由を解説します。
本記事を読んで頂ければ、会社・上司・同僚に気を使わず、スッキリ会社を辞められます。円満退社しない時の注意点も説明しますので・・・
スパッと割り切って、次の人生を歩み始めましょう!!
円満退社がありえない理由~日本人は洗脳されている~
あなたがいくら円満退社しようと努力しようとしても、残される人達はこころよく思いせん。
その理由と原因は、多くの日本人が洗脳されているからです。日本人と言うと大げさですが、多くの会社員、特に長く会社に勤めている人は、考え方が狭くなっています。
理由を1つずつ掘り下げて説明していきます。
- ①多くの人が退職=逃げだと思っている
- ②多くの人は退職が法律で保障されてることを知らない
- ③定年退職が当たり前だと思ってる人が多い
- ④あなたが辞めると仕事が増える人がいる
理由①:多くの人が退職=逃げだと思っている
会社に残される上司や同僚は、「退職=逃げ」、ひどい人は「退職=裏切り」だと本気で思っています。つまり退職するあなたは、逃亡者、あるいは裏切り者です。
長く会社勤めしている人は、日々、耐え続けています。
- 面倒で辛い仕事の苦しみ
- 時間の拘束
- 理不尽なお客さまや上司
みんなで歯を食いしばって耐えているのに、あなただけ退職により解放されます。さらに、あなただけ、転職により、待遇がよくなること想像すると、残される者たちは、嫉妬に狂います!
逃亡者、ましてや裏切り者を気持ちよく送り出してくれるわけないよね・・・
嫌がらせをされるか、追いかけてきて捕まえるか、、だよね。。
【関連記事】仕事を辞めて逃げるのは恥じゃなくて勝ちな理由を解説しています。
理由②:多くの人は退職が法律で保障されてることを知らない
会社を退職する権利は、法律(民法)で保障されている国民の権利です。退職の申し出から、2週間後には、退職することができます。
民法 第六百二十七条
引用元:e-Gov 電子政府の総合窓口(総務省行政管理局が運営)
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
この事実を知らない人が多いです。退職することは、当たり前の権利なのですが、多くの日本人には受け入れられていません。
だから、もしあなたが、こんなことを言い出すと・・・
有給休暇を10日間取って、2週間後に退職します!
非難の嵐です。。
- 退職前に休むとか非常識
- 辞めるなら最低でも1か月前に言うべき
- 引継ぎをきっちりやって辞めるべき
ちなみに、有休取得も労働基準法が保障する権利です。
国民に認められた権利を行使するだけなのにね。
それを避難するような人達と、円満で終われるはずないよね・・・!
理由③:定年退職が当たり前だと思ってる人が多い
多くの日本人は、一度、やり始めたことを長く続けることを美学にしています。区切りがいいところまで、できれば、卒業まで継続することが、よいこととされています。
この「続けることの美学」は、社会人になる前から、刷り込まれています。
わたしたちは、高校、大学、部活動などを、卒業前に辞めることが悪いことだと教育されてきました。わたしも、高校時代、部活を3年間続けることを親に強要されました。
会社には、区切りなんてありません。次々と仕事が押し寄せてきます。卒業があるとすれば「定年退職」です。多くの企業で、65歳が定年です。今後、70歳に引き上げられると言われています。
入社してから、40年以上です・・・
人生の半分だよね。。
会社も、定年まで働くことを推奨しています。いまだに多くの日本企業は、年功序列で、長く勤めると待遇が上がります。
だから、あなたが退職すると言うと・・・
- せっかく続けてきたのにもったいない
- 定年まで勤めると退職金が上がるよ
と引き止められます。
さらに、定年退職まで逃げ切りを図ろうしているおじさん達は、若い人達に働いてもらうしかありません。もう自分では手も動かせないし、稼げないから・・・
あなたに辞められると非常に困るので、必死に説得してきます!
振り切って逃げます!!
理由④:あなたが辞めると仕事が増える人がいる
退職者が出た時に、すぐに人員補充してくれる会社は少ないです。5人でやっていた仕事を4人でやることになります。
当然、1人当たりの仕事量は増えます。ただし、時給でない限り、給料が増えないことがほとんどです。残業代が増えることもありますが、そんなことは望まない人もいます。。
仕事が増えた原因を作ったのが、あなたの退職となれば、当然、怒りの矛先はあなたに向きます。さらに、あなたの業務の引き継ぎを受ける、、という仕事が増える人もいます。
突然、自分の仕事を増やされて、こころよく思う人はいません。
本来、怒りの矛先は、会社に向かうべきなんだけどね・・・
円満退社なんてしなくていいケース
さきほどは、円満退社がありえない理由を説明しました。次は、円満退社しなくていいケースです。結論から言うと、全て、法律違反です。
- ①辞めさせてくれない
- ②ハラスメント被害にあっている
- ③有休が取れない
- ④残業代が出ない
喧嘩別れでも、なんでもいいので、さっさと逃げ出しましょう!被害状況が酷い場合、これらの人に頼ることを検討して下さい!
- 法律の専門家である弁護士
- 労働基準監督署
- 退職代行(労働組合運営)
ケース①:辞めさせてくれない
繰り返しになりますが、退職は国民に保障された権利です。法律上、引き延ばせても2週間です。
退職を申し出ると、上司にこう言わることがあります・・・
- 社内ルールで1か月前に申し出る必要がある
- いまは忙しいから落ち着いてからゆっくり話し聞く
- 代わりの社員を自分で探してくるのが条件
当然ですが、社内規定よりも国の法律が優先されます。法律を守らない、あるいは理解さえもしていない会社には、さっさと見切りをつけましょう。円満退社は不要です。
社内ルールとを振りかざしてくる上司っているよね・・・
会社に洗脳されてるんだよね、きっと。。
【関連記事】仕事を辞めさせてくれない会社に対する準備と対策を解説しています。
ケース②:ハラスメント被害にあっている
パワハラ、セクハラなどの被害にあっていて退職を考えている方は、円満退社なんて一切考える必要はありません。
DVしてくる相手と別れるのに、相手を気遣う必要がないのと同じです。
酷い場合には、退職と同時に、ハラスメントをしている相手や会社を訴えることや通報することも検討しましょう!
- 弁護士に依頼して訴える
- 労働基準監督署に通報する
【関連記事】パワハラ上司へ仕返しする準備と方法を解説しています。
【関連記事】嫌なパワハラ上司を潰す方法を解説しています。
ケース③:有休が取れない
有給休暇の取得は、労働基準法で保障されている権利です。退職の権利と同様に、取得を認めない会社は、ブラック色が濃厚です。円満退社なんて悠長なことは言ってられません。
有給休暇は、特別な理由がない限り、必ず認められます。特別な理由に「仕事が忙しい」「人手不足」は、認められません。
<雇用主が有休を断れる特別な理由>
- 職場で大きなトラブルが発生して一時的に繁忙になっている場合
- たまたま同時に多くの人が休んでいる場合
どっちも一時的、、長くて1週間だよね…
有休は、退職前に消化するのも全く問題ありません。
退職と同時に休暇取得は言い出しにくいよね・・・
みずから有休取得を言い出しにくい場合は、労働組合運営の退職代行に依頼すれば、確実に取得できます。労働組合は、会社と交渉する権利が法律で認められています。
ケース④:残業代が出ない
サービス残業というと、ちょっと哀愁漂う自虐的な言い方ですが、要するに「賃金の未払い」です。真っ黒な会社です。
円満退社とか考えてる場合じゃありません。さっさと辞めましょう!
未払い残業代が多額に及ぶ人は、弁護士に相談した方がいいです。弁護士法人運営の退職代行に依頼すると、金銭トラブルの訴訟の相談にものってくれます。
残業代を払わない会社は、退職金さえ払わない可能性があります。事前に、元同僚などから情報収集しておきましょう。
危険な場合は、未払い賃金と退職金の問題をまとめて弁護士に依頼しましょう。
【関連記事】おすすめの退職代行サービス(労働組合・弁護士)を解説しています。
円満退社した方がよいケース
これまで円満退社はありえない、しなくいいと説明してきましたが、例外があります。円満退社した方がよい、2つのケースを説明します。
- ①会社とのつながりが断てない場合
- ②会社に迷惑をかけると心が痛む人
当てはまる場合、円満退社の要素を少しでも取り入れることを検討して下さい!
ケース①:会社とのつながりが断てない場合
あなたの今後の人生において、辞める会社との関係性を良好に保つ必要がある場合、円満退社した方がいいです。
- 親族が経営する会社
- 退職後に取引関係が続く会社
- 退職後に仕事で接触する可能性あり(同一地域、同業種)
逆に、会社や会社の人間と、一生関わらない場合は、円満退社なんて考えなくていいです。
ケース②:会社に迷惑をかけると心が痛む人
円満退社できなかったことで、自らを責めて、心の病気になってしまう人がいます。何度も、思い出したり、夢で見たりして、後悔して苦しみ続ける人もいます。(わたしは違います・・・)
責任感の強い方は、特に、注意が必要です。これまでに自分のミスで会社や同僚に迷惑をかけて、落ち込んだ経験がある人や、真面目に勤務し続けた人ですね・・・(わたしは違います・・・)
わたしも違うので大丈夫です・・・!
円満退社しなくても守るべきもの
わたしは、円満退社する必要はないようです。。
ということで、さっそく、退職願いを出して会社を辞めます!
ちょっと待って下さい!
円満退社しなくても守るべき注意点があるので、説明します。
- ①退職時のルール・役職員規定
- ②社会のルール・マナー
- ③大切な友人
注意点①:退職時のルール・役職員規定
ほとんどの会社は退職時のルールを役職員規定で定めています。
- 提出する書類(退職願い、誓約書など)
- 会社に返却するもの(セキュリティーカード、社員証など)
- 会社から受け取る書類(離職証明書など)
- 私物の回収
ルール・手続きを守らないと、しつこく電話がきたり、退職金の支払いでもめることが・・・
退職すると決めたら、速やかに粛々と手続きを実行しましょう!
わたしの場合は、全てを郵送で行いました。そこそこ大きな会社だったので、人事部が慣れていたこともあるかもしれません。
【関連記事】わたしが退職時に会社に提出した書類や受け取ったものを解説しています。
注意点②:社会のルール・マナー
会社や上司が、嫌になって辞める人もいると思います。文句や悪口を言いたい気持ちもわかります。
ただし、SNS上で、会社や特定の個人のことを悪く言うのは絶対にやめましょう!
あなた個人が特定されて、社内で話題になると、大きなリスクがあります・・・
- 会社と揉める:退職を認めない、退職金を減らす
- 嫌がらせを受ける:転職先に連絡、電話・メールで叱責
- 最悪、誹謗中傷ととらえられて、名誉毀損で訴えられる
- 退職時に署名する誓約書に、抵触して、損害賠償請求される
どうしても、会社への不満を発散したい場合、、同僚や友人と飲みにいきましょう。
注意点③:大切な友人
退職と同時に人間関係をリセットするのも全然ありです。ただ、同僚の中には、大切な友人関係になっている人もいるはずです。
新たな人生を歩みたいと、思い切りがよくなりすぎる人もいます。あるいは、自暴自棄になってしまう人もいます。
会社関係の全ての人間関係を何も考えずリセットする人がいます。後悔することになるので、やめましょう!
ある程度、長く勤めた会社の場合は、特にです。友人関係になった大切な同僚がいるはずです。
わたしは、5人くらいですが、いまでも元会社の同僚と会っています。
困った時に相談にのってもらうこともあります。家族ぐるみで付き合いをさせてもらっています。(と言っても、わたしは独身ですが・・・)
ただ、全く連絡が取れなくなった後輩も数人います。。
退職する前にしなくてもいいこと
最後は、円満退社を望まないなら、やらなくてもいいことを説明します。
- ①業務の引き継ぎ
- ②挨拶(お菓子配り)
- ③会社都合の退職日の延期
- ④会社への電話連絡や出社
全て、わたしが退職時に、やらなかったことです。
不要①:業務の引き継ぎ
病気や事故で、突然職場を離れる人もいます。当然、引継ぎなんてできませんが、会社に大きな影響はありません。
つまり、退職時の引継ぎは必須な仕事ではないです。会社や上司が、辞めると決めている人にプラスアルファで与えている仕事です。
退職の引き延ばし行為の場合もあるよね・・・
そもそも、引継ぎが必要となる原因は、会社や組織が特定の社員に依存しているためです。業務のマニュアル化を怠ったためです。
どちらも、会社や上司に責任があります。引継ぎによって有休が取れないとか、退職日がズレ込むなんてあり得ません!
不要②:挨拶(お菓子配り)
わたしの元いた会社では、出社最終日に、挨拶回りをするのが恒例でした。数百人いる部署の1人、1人に、挨拶してお菓子を配るのです・・・
そして、お決まりの会話が繰り返されます。
- 「次は何するの?どこいくの?」(お前に関係ないだろ・・・)
- 「また飲みにいきましょう!」(嘘つけ・・・)
想像するだけで、ゾッとするよね。。
はい、だから私はやりませんでした。というより、退職を告げてからは、出社していません。
不要③:会社都合の退職日の延期
会社から退職日の引き延ばし工作にあっても、絶対に応じてはいけません!
- 後任が、別の部署から異動してくるまでいてほしい
- いまは忙しいので、もう少し待ってほしい
- 引き継ぎを、入念にやりたいので、2か月ほしい
全て、会社都合、上司都合です。しかも、上司の見込みなんて、全くあてになりません。絶対に応じてはいけません。
話しが通じない上司の場合は、上司の上司や、人事部に訴えましょう!退職代行を使うのもありです。
不要④:会社への電話連絡や出社
退職願いを出して、受理されたら、もう会社からの電話に出る必要はありません。出社も不要です。
退職日まで有休を取得して、次の人生に備えましょう。
実際、わたしは、退職手続きは全て郵送で行い、電話も出社もしていません。メールはきましたが、無視しました。
さすがに、厳しいよ・・・
自宅に突撃されたり、実家に連絡されたりしそう。。
確かに、、わたしは運がよかったかもしれません。そこそこ大きな会社だったので、人事部門がしっかりしていたんでしょう・・・
不安な人は、退職代行業者に依頼して対応してもらいましょう。即日、出社不要で、会社との直接連絡も不要です。
【関連記事】退職代行を利用するのに罪悪感が不要な理由を解説しています。
【関連記事】おすすめの退職代行サービス(労働組合・弁護士)を解説しています。
まとめ:円満退社がありえない理由!?
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
まとめと振り返りをさせて頂きます。
<円満退社がありえない理由>
- ①多くの人が退職=逃げだと思っている
- ②多くの人は退職が法律で保障されてることを知らない
- ③定年退職が当たり前だと思ってる人が多い
- ④あなたが辞めると仕事が増える人がいる
<円満退社なんてしなくていいケース>
- ①辞めさせてくれない
- ②ハラスメント被害にあっている
- ③有休が取れない
- ④残業代が出ない
<退職する前にしなくてもいいこと>
- ①業務の引き継ぎ
- ②挨拶(お菓子配り)
- ③会社都合の退職日の引き延ばし
- ④会社への電話連絡や出社
最後になりますが、会社を去る人と残る人は、考え方が大きく違います。特に、残りの人生をなんとか逃げ切ろうとしているおじさん世代は、洗脳されている人が多いです。
あなたが円満退社を望んで努力しても、相手にはあなたの思いは通じません。退職を引き延ばされて時間が無駄になったり、嫌がらせをされたりするだけです。
しかも、一生、あなたを妨害する人と会うことはありません。
円満退社なんてくそくらえ!の精神で、スパッと割り切りましょう。利用できるものは利用して、さっさと会社を辞めましょう。
勇気を持って行動に移して、次の人生に進みましょう!
【関連記事】仕事を辞めて逃げるのは恥じゃなくて勝ちな理由を解説しています。
【関連記事】仕事を辞めさせてくれない会社に対する準備と対策を解説しています。
【関連記事】パワハラ上司へ仕返しする準備と方法を解説しています。
【関連記事】嫌なパワハラ上司を潰す方法を解説しています。
【関連記事】わたしが退職時に会社に提出した書類や受け取ったものを解説しています。
【関連記事】退職代行を利用するのに罪悪感が不要な理由を解説しています。
【関連記事】おすすめの退職代行サービス(労働組合・弁護士)を解説しています。
【関連記事】会社を辞める万全の準備をする完全ガイド記事です。
– END –
コメント欄