プロジェクトリーダーからプロジェクトマネージャーへ【違いを知って最短6年で】

※本記事は広告を含みます
【SEキャリア】プロジェクトマネージャーへの道のり3ステップ~最短6年~ SE
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こんな人に、こんなことを!
  • プロジェクトマネージャーを目指すSEの方へ!
  • プロジェクトリーダーからの最短の道のりをご案内します!
新人SE(24)
新人SE(24)

なるべく早くプロジェクトマネージャーになりたい!

どんな経験を積めばいいか知りたい!

たけし(39)
たけし(39)

OK!

わたしの経験を踏まえて…

最短の道のりを3ステップに分けて説明していこう。

これなら6年でなれる!

結論から~プロジェクトマネージャーまでに必要な3ステップ~

<STEP0【3分:本記事】>

プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーの違いを理解せよ!

<STEP1【1年】>

開発経験を積んでプロジェクトリーダーへ!

<STEP2【3年】>

小規模案件で流れを習得して、プロジェクトリーダーとしてレベルアップ!

<STEP3【2年】>

大規模案件で設計を極めてプロジェクトリーダーからプロジェクトマネージャーへ!

本記事は、SEとして、このキャリアアップを実現するためにやることを解説します。

プロジェクトリーダーからプロジェクトマネージャーへ!

わたしは、入社から約6年でプロジェクトマネージャーになりました。

社内でも最短でした。

そんなわたしが実際に歩んだキャリアを、3つのステップで解説します。

そして、それを実現するのに、必要な考え方、不要な知識も合わせて…

この記事を読めば、入社から最短6年で、プロジェクトマネージャーになれる!

【関連記事】SEのキャリアプラン策定と就職、それぞれ、完全ガイドを作成しています。よろしければ合わせてお読み下さい!

【関連記事】社内SEへの就職について、完全ナビを用意しております。合わせてお読み下さい!

>顧客常駐はもう嫌だ!社内SEへ転職するなら【社内SE転職ナビ】



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STEP0:プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーの仕事と役割の違い

新人SE(24)
新人SE(24)

3つのステップって聞いてたんだけど…話しが違うじゃん!

なるべく早くプロジェクトマネージャーになりたいんだって!

たけし(39)
たけし(39)

まあまあ…

それぞれの役割と仕事内容が分かってないと、なれないから

とりあえず3分間我慢して。

会社によっても違うんですが…

一般的には、1つのプロジェクトに対して、このような開発体制が組まれる。

【開発体制図】プロジェクトリーダーとプロジェクトマネージャーの仕事と役割の違い

人数は、当然、もっと多いんですが…

「プロジェクトマネージャー」の下が「プロジェクトリーダー」

原則、1名ずつ。

例えると、野球チームの監督とキャプテンみたいなもの。

簡単に比較すると…

プロジェクトマネージャー
(PM)
プロジェクトリーダー
(PL)
野球チームで例えると監督(ただしお金も管理する)キャプテン
主な仕事・プロジェクト管理
・ルール作り
・プロジェクト推進
・モノ作り
主な仕事の相手
※お互いは除く
・プロジェクトオーナー
(お金を出している人)
・PMO(PM補佐メンバー)
・ユーザー(システムを使う人)
・開発リーダー/メンバー
主な管理・責任対象・プロジェクト全体の進捗
・プロジェクトの予算
・プロジェクト全体のリスク
・契約の締結・管理
・システム開発の進捗
・システム開発の品質
・システムのトラブル
結果責任・プロジェクトの期限
・プロジェクトの投資対効果
・システム開発の期限
・構築システムの導入効果
新人SE(24)
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下の方は、PMが「プロジェクト」、PLが「システム」…

ってなってるけど、何が違うの?

たけし(39)
たけし(39)

いいところに気づいたね!

管理する範囲、気にしないといけない範囲が、プロジェクトマネージャーの方が広い!

プロジェクトマネージャーの仕事に含まれているのが…

開発チームの外の人達との仕事や管理。

具体的には…こんな人達へのこんな仕事が!

<対業務部門・ユーザー・お客さま>

  • 依頼事項・業務タスクの進捗管理
  • オーナー(社長や役員)への各種報告
  • 契約締結・管理
  • 業務上の課題・リスクへの対策状況管理 業務的な、効果検証結果の把握と分析

<対社内>

  • マネジメント(部長、本部長、役員など)への各種報告
  • 契約部門・セキュリティ管理部門への各種申請・調整

<対開発外注先企業>

  • 契約締結・管理
  • 各種申し入れ、マネジメント間調整
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うげーーーー!

そう!プロジェクトマネージャーの方がはるかに大変。

そして、実際には、小規模開発なら、プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーは兼任する。

会社によっては、「プロジェクトマネージャー」とは呼ばれない。

さっき示したくらいの体制図だったら…

この3つの立場を、1人でやる。

  • プロジェクトマネージャー
  • プロジェクトリーダー
  • 開発リーダー
小規模プロジェクトの体制図例

あとで説明する2年目のSTEP2で目指してほしいのが、まさにこれ!

小規模案件のプロジェクトリーダー!

では、前置きは以上!

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STEP1【約1年】:開発経験を積んでプロジェクトリーダーへ!

開発経験と書いていますが。

いわゆる、コーディング、テストの経験です。

入社してから最低1年はみっちりやりましょう。

最低3年とも言われますが、わたしは1年で卒業しました。

先輩に進言して、小さい案件のプロジェクトリーダー業務へ。

1年で、もう、作業的には新しいことはなくなり、反復になってきているなーと感じたから。

なお、ユーザー系SIerでは、さすがにいませんが。

社内SEでは開発経験全くなしでPMをやっている人が。

これはおすすめしません。

というか、よくやってられるなー、という感じ。

開発のイロハも知らずに。

メンバーが何をやっているかも分かっていないのに。

最低1年は、開発をみっちりやって、このスキルを身に付けましょう!

最低1年の開発経験で身に付けるスキル

<開発作業全体の基本的な流れ>

  1. 詳細設計
  2. コーディング
  3. コンパイル
  4. テスト
  5. リリース

<開発環境、ツールの使い方>

  • フレームワーク
  • テストツール
  • バージョン管理

<テストの方法>

  • ケース網羅性確保の手法
  • 必要なエビデンス

開発言語はなんでもいいです。選べないと思いますが…

別に開発の基本動作は言語によって変わりません。

最後プロジェクトマネージャーになるのであれば、最終的には…

自分でソースを見ることはなくなるのでなんでもいい。

開発量の目安は、最低限これくらい。

  • 基本的な流れを10回以上
  • 開発ステップ数は、10,000超

なので、とにかく反復あるのみです。

可能な限り複数案件に参画して、常に自分を開発作業で満たすようにしましょう。

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STEP2【約3年】: プロジェクトリーダーとしてレベルアップ!

新人SE(24)
新人SE(24)

ようやく次のSTEPか。

で次はなに?

いよいよ応用かな?

たけし(39)
たけし(39)

いや、ここからがようやく基礎。

でもいよいよ、PMとしての基礎。

心して聞くように。

開発経験を十分に積んだ、正直慣れてきたなと思ったら。

次は、こんな立場へ立候補しましょう。

  • 立場:小規模案件のプロジェクトリーダー
  • 予算:数百万円
  • 開発メンバー:2、3名

まさに、前に出した体制図の通り!

小規模プロジェクトの体制図例

いきなり、数千万の案件は無理。

というかやらせてもらえないので、まずこれくらいから…

そして、開発の時と同様に、まずは一連の流れを習得。

でも今度は、案件の始めから終わりまでの流れを。

開発作業とは違い、ざっくりとした流れだけもこれだけある。

案件推進の流れ
  • ①要件定義
  • ②案件開始
  • ③設計、仕様確定
  • ④開発管理
  • ⑤テスト計画
  • ⑥品質評価・移行

それぞれの流れで、こんなことを習得しよう。

開発工程習得すること
①要件定義✔要件を決めるが誰なのかを知る
✔決定を記録に残して合意する
✔見積もりのやり方
②案件開始✔費用対効果を数字で示す
✔費用と効果の根拠を示す
③設計、仕様確定✔決めるべき仕様はなにか
✔どんな種類の資料にまとめるか
✔お客さま、ユーザと合意する
④開発管理✔進捗管理の方法
✔管理資料と定例会の運営
✔仕様変更と障害の管理方法
⑤テスト計画✔テストの範囲とやり方を決める
✔テストケースの網羅の観点
✔お客さま、ユーザに依頼すること
⑥品質評価・移行✔品質が確保できたことを数字で示す
✔安全な移行手順と体制を決める

これも開発同様に、とにかく反復して経験を積む。

規模にもよるけど小規模なら最低で、20案件は。

この期間は、少しずつ大きな案件にチャレンジして、1,000万円を超える案件にチャレンジしてもいい。

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STEP3【約2年】:大規模案件で設計極めてプロジェクトリーダーからプロジェクトマネージャーへ!

新人SE(24)
新人SE(24)

ようやく最後のSTEPか。

いよいよマネジメントスキルかな?

たけし(39)
たけし(39)

いや、実は違う。

というか、マネジメントスキルはもうある程度身についている。

意外にも設計に立ち返る。

新人SE(24)
新人SE(24)

え・・・!

ここにきてなぜ。。

たけし(39)
たけし(39)

いや、やっぱりね。。

プロジェクトの成否を分けるのは設計。

大規模案件に参画して、設計の神髄を極めてほしい。

小規模案件のプロジェクトリーダーをこなして、流れを掴んだら。

次は、これに挑戦!

  • 立場:大規模案件の開発リーダー、設計責任者
  • 予算:数千万円
  • 開発メンバー:自分配下5名以上

機会がない場合は、中規模案件(予算1,000万円程度)のプロジェクトリーダーでもいい。

これくらいの開発体制…

中規模プロジェクトの体制図例

そして、かならず、設計責任者を経験すべき。

少なくとも、3案件は。

機会がなければ小中規模案件のプロジェクトリーダーをやって、自分で設計をしてもいいけど。。

やはり、数億の大規模案件の設計は、全く違う世界。

例えると、一軒家の設計と、、高層ビルやタワーマンションの設計くらい違う。

そもそも、作る設計書の種類や分業の仕方が違う。

そして、設計の品質が低いと、後からどうにもならない。

プロジェクトマネージャーが設計で決めるべきこと!

PMが設計で決めること!
  • ① 「何を」:設計で決めることを決める
  • ② 「何に」:それを書くドキュメントの種類
  • ③ 「目次」:各ドキュメントの目次を決める
  • ④ 「誰が」:各ドキュメントの承認プロセス

これを実際に経験してほしい。

ほんの一例だけど、、こんなことがポイントになる。

若手SEは、ざっと雰囲気だけでもつかんで下さい。。

①「何を」:設計で決めることを決める
  • 全体システム構成(ハードウェア、ソフトウェア)
  • 業務フロー(関連する会社・部署、登場人物)
  • 画面の全体の流れ、関連性
  • 各画面のデザイン、レイアウト
  • テーブルの全体の関連性
  • 各テーブル構成、レイアウト ・・・
② 「何に」:それを書くドキュメントの種類
  • 基本設計書本体
  • 新旧業務フロー図
  • 画面全体遷移図(サイトマップなど)
  • 画面デザイン設計書、画面レイアウト設計書
  • テーブル関連図(E-R図など)
  • テーブルレイアウト(項目一覧、CRUDなど)
③ 「目次」:各ドキュメントの目次を決める

【基本設計書の例】

  • システム構築の目的と要件
  • 全体システム構成図
  • オンライン機能一覧
  • 各機能の外部仕様説明 ・・・
④ 「誰が」:各ドキュメントの承認プロセス

<プロジェクト内の承認者>

  1. 開発リーダー
  2. チームリーダー
  3. PM

<社内の承認者>

  1. PM
  2. 課長
  3. 部長
  4. 本部長

<ユーザ部署、お客さまの承認者>

  1. 担当者
  2. 課長
  3. 部長(関連する部署全て)

重要:これらのプロセスを確実に記録して合意!

最後にもう一度言います・・・

設計を極めたものが真の実力を持つPMになる!

で、要件定義のスキルももちろん大切…

身につけたい方は、こちらの記事をどうぞ!

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最後に:プロジェクトマネージャーに必要ないものと、プラスαでこれが絶対必要~

新人SE(24)
新人SE(24)

でさー、、

あまりプロジェクトマネジメントスキルの話しがなかったけど。。

資格とかPMBOKとか要らないの?

たけし(39)
たけし(39)

まあぶっちゃけ。

必須じゃない。

あってもいいんだけどね・・・

まずはじめに思い浮かぶのが国家資格のこれ。

情報処理技術者試験の「プロジェクトマネージャー資格」

あってもいいけど、必須じゃない。

あと、プロジェクトマネジメントの7つの知識体系。

PMBOK(ピンボック)も。

知識が要らないというより、自分で勉強する必要がない。

ある程度の規模の会社であれば、これらに、盛り込まれている。

  • 手続き・ルール
  • 標準のドキュメント書式

既に、知識・ノウハウとして組織に根付いている。

しかも、必要な部分だけ。

机上で勉強するくらいなら…

実務の経験を優先すべき!

あるいは、この記事で紹介しているような「泥臭いスキル」が必要!

たけし(39)
たけし(39)

まあ長々と説明してきたけど・・

実は一番大切なことがある!

新人SE(24)
新人SE(24)

なにそれ?

最初に教えてほしかったよ。

はい!

失敗の経験!

  • 設計書にちゃんと書かないで、リリース後にお客さんと認識相違が発生
  • テストに漏れがあって、トラブル発生

こんな失敗をして、自分で改善することで、真の実力になる。

どんどん失敗しよう。

といっても、いきなり大きな仕事で大失敗すると立ち直れなくなる可能性も…

だからこそ、3つのステップで、少しずつ失敗して少しずつ大きな仕事を!

そしていつか、大規模案件のPMに!

>顧客常駐はもう嫌だ!社内SEへ転職するなら【社内SE転職ナビ】



【関連記事】社内SE転職ナビの評判と口コミを解説しています。

【関連ガイド記事】SEのキャリアプラン策定ガイドです。

【↑本ガイドの概要と掲載記事一覧↓】

<STEP1:SEのキャリアプラン実現のための目標設定方法>

  • プロセス1:いまのスキルレベルを知る
  • プロセス2:目指すスキルレベルを決める
  • プロセス3:達成するための具体的な目標を定める

【解説記事】SEの具体的な目標設定方法と目標事例を解説しています。

<STEP2:SEがPMになるためのキャリアプラン策定方法>

  • IT業界の構造を理解してキャリアチェンジも検討
  • PMへの最短キャリアプラン【本記事で解説済】

【解説記事】IT業界の構造、開発会社の業種・業態別のキャリアプランを解説しています。

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【関連記事】マイナビIT AGENTの評判と口コミを解説しています。

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【関連記事】レバテックキャリアの評判と口コミを解説しています。

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【関連記事】社内SE転職ナビの評判と口コミを解説しています。

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【関連記事】TechClipsエージェントの評判と口コミを解説しています。

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【関連記事】エンワールド・ジャパンの評判・口コミを解説しています。

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<STEP3:SEがPMになるためのキャリアプランの実現方法>

  • PMになるには「上流工程」を極めろ
  • 成功するPMに必要なスキルと資質

【解説記事】「上流工程」で決めること、必要なスキルなどを解説しています。

【解説記事】PMに必要なスキルや性格を解説しています。

【関連記事】SEの就職対策完全ガイドを作成しています。よろしければ合わせてお読み下さい!

【関連記事】社内SEへの就職について、完全ナビを用意しております。合わせてお読み下さい!

– END –

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