フリーランスエージェントを利用しようと思うんだけど・・・
初めて利用するから、1社に絞り込めない!
- 複数のエージェントを利用するのってありなの?
- 利用規約とか契約に違反することはない?
まず、利用規約や契約違反になることはありません。フリーランスは会社員ではありませんので、1エージェントに縛られる必要はありません。
詳しい理由は、のちほど、本記事で解説します。
むしろ、フリーランスエージェントは、複数利用すべきです。1エージェントに依存しすぎると、あなたが、不利益をこうむる可能性があります!
ただし、フリーランスエージェントを複数利用する際には、メリットとデメリット・注意点があります。
本記事を読んで頂ければ、両方を、正しく理解することができます。フリーランスエージェントを、あなたのキャリアの実現のために、有効活用することができます!
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フリーランスエージェントとは…複数利用すべき?
フリーランスエージェントのメインの仕事は、あなたにクライアント企業の仕事=案件を紹介することです。
当然、紹介するだけではなく、あなたに仕事をしてもらい、クライアント企業からお金を受け取ることが最終目的です。
クライアント企業から受け取ったお金の一定割合(10%~20%程度)が、エージェントの利益になります。残りの8割~9割が、あなたの報酬です。
マージン、つまり手数料を抜かれるのね?
エージェントを使わないって選択肢もあるよね?
クライアント企業は、フリーランスエージェントという信頼できる法人だから案件を発注します。個人では、アプローチできない高単価案件も多数含まれています。
そもそも、フリーランスエージェントの仕組みから詳しく知りたい人は、これらの記事からお読み下さい。
【関連記事】フリーランスエージェントの仕組みや利用するメリット・デメリットを解説しています。
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ここで冒頭に触れた、エージェントを複数利用できる契約面の理由を解説します。
- 理由①:フリーランスとエージェントが結ぶのは雇用契約ではない
- 理由②:フリーランスは会社員ではない
理由①:フリーランスとエージェントが結ぶのは雇用契約ではない
あなたがフリーランスとして、仕事に就く時には、多くの場合、この3者間で、契約が交わされます。
- フリーランスエンジニア:あなた
- フリーランスエージェント
- クライアント企業
契約の種類は「業務委託契約」です。「業務委託契約」では、あなたに委託する業務に関する、これらのことが定められます。
- 業務内容
- 期間や納期
- 報酬
- 作業場所
請け負う業務以外のことには、一切の制限はありません。
当然、これらは、あなたの自由です。
- 契約期間が終了したら、他のエージェントに乗り換えてもいい
- 複数エージェントの仕事を掛け持ちしていい
理由②:フリーランスは会社員ではない
一方で、会社員や派遣社員は、会社と「雇用契約」を結んでいます。多くの場合は、就業規則を課せられています。
雇用契約を結ぶ際、つまり入社する時に、就業規則を守る誓約書にサインさせられています。就業規則により、副業が禁止されている場合、私生活にも制約が発生します。
フリーランスは、エージェントの社員になるわけではありません。エージェント経由で行うクライアントからの委託業務以外で、エージェントに影響を受けることはないです。
当然、エージェントの利用者は「利用規約」は、守る必要があります。
- 経歴詐称NG
- 定期的な報告
- クライアント情報の管理
- 必要書類の提出 など
違約金とか発生するかもしれないから、事前に確認が必要だね!
フリーランスエージェントを複数利用すべき理由
- ①案件の選択肢が増える
- ②交渉がしやすくなる
- ③案件が途切れるリスクが減る
- ④各社の特徴が分かる
理由①:案件の選択肢が増える
フリーランスエージェント各社は、持っている案件が全然違います。強みがある案件の分野もあれば、弱みもあります。
例えば、このような感じで、単価の傾向も変わります。
- 大企業の客先常駐案件に強い:単価が高い
- 最新の開発スキルや言語に強い:単価が高い
- 週2,3日勤務の案件に強い:単価が低い
勤務日数や勤務時間を指定しない案件に強いエージェントもあります。成果物だけを指定される案件で「請負契約」というものを結びます。
一方、指定された時間の労働を提供して報酬をもらう案件では、「準委任契約」を結びます。
複数のエージェントを利用することで、多くの種類の案件にアプローチすることができます。
ちなみに、保有案件を全て公開しているエージェントはありません。各エージェント、非公開案件の方が多いです。
エージェントの公式サイトで検索できる案件は、ごく一部です。人気案件ほど、クライアントとの取り決めで非公開になっていることが多いです。(無駄な申込みが増えるため・・・)
経験値が少ない人は、門前払いされるエージェントと、そうじゃないエージェントで大きく差がでます。複数エージェントと面談してみましょう。
理由②:交渉がしやすくなる
複数エージェントを利用することで、これらが正確に分かってきます。
- 単価の相場感
- 案件着手時に確認・交渉しておくこと
他社より高いから上げてくれ、、とまで言わなくも・・・
明らかに単価の低い案件は、避けることができるよね!
案件を紹介してもらう時にも、受け身の姿勢ではなく、こちらから質問・提案もできるようになります!
- リモートワーク案件ありませんか?
- 勤務時間指定なしの案件ありませんか?
理由③:案件が途切れるリスクが減る
1社のエージェントに依存しすぎていると、最悪、そのエージェントがサービス終了したり、潰れたりすると仕事が途切れてしまいます。
これらの条件を満たしている場合に、仕事が途切れるリスクが高いので注意が必要です。
- 地方勤務にこだわりあり
- 求人ボリュームが少ないスキル、古いスキル
- リモートワークや週3勤務などにこだわりあり
理由④:各社の特徴が分かる
フリーランスエージェントの特徴がはっきり分かれるのは、案件だけではありません。
これらも、明確に違います。
- 対応エリア
- 福利厚生や補償
- 担当者のレベル
- 案件参画中のフォロー体制
実際に、仕事をしてみないと分からないこともありますが、1度面談しただけで、分かることもあります。いずれにせよ、1社だけに依存していると、他社と比較できません。
フリーランスに福利厚生なんてあるの?
はい、最近は、各社が福利厚生に力を入れています。交通費を支給してくれたり、セミナー参加費を援助してくれたり、様々です。
ただし、会員登録しているだけでは、利用できないものもありますので、注意が必要です。
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フリーランスエージェントを複数利用する際の注意点
やっぱり、複数利用しないとダメだね・・・
1エージェントに依存してたら、会社員と大して変わらなくなっちゃうよ!
いくつか、注意点がありますので、理解した上で決めて下さい!
- ①継続利用する方が有利なエージェントがある
- ②エージェントの信用が下がる
- ③やりとりするエージェントの担当が増える
- ④新規利用時は面談などが面倒
1つずつ説明する前に、大前提だけ初めに・・・
あえて複数利用していることを言う必要はありません!
相手からすれば、いい気はしないですし、あなたへの注力度を下げる可能性があります。
副業していることを同僚に話すのと同じだよね・・・!
言うメリットはないよね。。
注意点①:継続利用する方が有利なエージェントがある
当然、継続してがっつり利用くれるフリーランスは、どのエージェントからも、優遇されます。もちろん、クライアントからの仕事をきっちりこなすことが前提ですが・・・
例えば、大手フリーランスエージェントであるPE-BANKの方針が顕著です。マージン、つまり手数料率を継続利用年数によって、段階的に下げています。
実績年数 | マージン |
---|---|
1年目 | 12% |
2年目 | 10% |
3年目以降 | 8% |
案件ごとのマージン設定ではなく、完全固定です。
【関連記事】PE-BANKの特徴や評判・口コミを解説しています。
PE-BANKのように、公言していないエージェントであっても、案件を優先的に紹介したり、マージンを優遇したりと、当然、長期継続利用者が優遇されます。
継続利用者の案件が途切れた場合、一定期間、所得を補償しているエージェントもあります。
注意点②:エージェントの信用が下がる
継続利用者が優遇される逆のことが、起きる可能性があります。冷遇とまではいきませんが、案件を積極的に紹介してもらえなくなる可能性があります。
そりゃそうだよね・・・
複数エージェントを利用していて、コロコロ利用先を変えてたらね。。
浮気を繰り返しているのと同じだもんね!
特に、複数エージェントの複数案件を掛け持ちして、それが理由で作業に遅れが発生、なんてのは絶対NGです。
プロとして、契約違反は、絶対やってはいけませんし、口が裂けても理由にしてはいけません!
注意点③:やりとりするエージェントの担当が増える
各エージェントにあなたの担当がつきますので、単純にやりとりする人が増えます。
初回面談以降は、電話やメールでのやりとりになりますが、さすがに多すぎればうっとうしいです。
1エージェントだけ利用していれば、あなたの専任担当と、副担当が固定されます。付き合いが長くなれば、あなたへの連絡時間や連絡手段も、あなたに合わせてくれるようになります。
注意点④:新規利用時は面談などが面倒
新たに付き合うエージェントを1社増やすのは、結構面倒です。
初回エントリーは、WEB登録で済みます。ただ、それだけで、案件紹介してくれることはありません。逆に、エンジニア未経験だと、門前払いされることがありますが・・・
基本的に、これらは必須です。
- 職務経歴書、スキルシートなどの提出
- キャリア面談
キャリア面談は、オンラインや電話面談可のエージェントが多いですが、当然予約も必要ですし、1時間くらいは時間を取られます。
エージェントによっては、オフィス訪問を要するところもあります。また、キャリア面談時に案件を紹介してもらえることもありますが、後日、案件紹介の面談が別途設定されることもあります。
また、新たなクライアント企業と契約する際にも、基本的に面談が必要になります。特に、客先常駐案件は、原則、訪問面談が必須です。
これによって、新たなクライアント先を開拓するのを避けて、同じ客先に長期常駐しているフリーランスも多いです。
でもやっぱり、1つのエージェントとかクライアントに依存しすぎるのは危険だね・・・!
仕事も選べず、意見も言えず、会社員と変わらなくなっちゃう。。
なんのためにフリーランスになったか分からない!
ぼくは、常に、単価アップを狙ってスキルを磨く!
そのために貪欲に多くの案件にアプローチします!!
まとめ:フリーランスエージェントを複数使うべき理由
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
関連記事と共に、まとめと振り返りをさせて頂きます。
<フリーランスエージェントを複数利用すべき理由>
- ①案件の選択肢が増える
- ②交渉がしやすくなる
- ③案件が途切れるリスクが減る
- ④各社の特徴が分かる
【関連記事】フリーランスエージェントの仕組みや利用するメリット・デメリットを解説しています。
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<フリーランスエージェントを複数利用する際の注意点>
- ①継続利用する方が有利なエージェントがある
- ②エージェントの信用が下がる
- ③やりとりするエージェントの担当が増える
- ④新規利用時は面談などが面倒
【関連記事】PE-BANKの特徴や評判・口コミを解説しています。
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