駆け出しフリーランスだから、フリーランスエージェントを利用しようと思っています。
なんか、調べてたら「支払いサイト」って用語が出てくるんだけど、、なにこれ?
エージェントを選ぶ時に、重視すべき?
ぼくらフリーランスに対する影響を簡単に教えて!
現役フリーランスのわたしが、これらを解説させて頂きます。
- 支払サイトとはなにか
- 支払いサイトとエージェント選びの注意点
- 支払いサイトが有利なエージェント
本記事を読んで頂ければ、支払いサイトを正しく理解した上で、フリーランスエージェントを選択・活用することができます。
悪質なエージェントに騙されることを避けましょう!
フリーランスとして、安定した資金繰りを行い、生活の安定と本業への専念を実現して下さい!
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フリーランスエージェントの支払いサイトとは
支払いサイトは「報酬が支払われるまでの期間」
一言でいうと、「業務終了日や成果物納品日から、報酬が支払われるまでの期間」です。
例えば、「支払いサイト30日」あるいは「30日サイト」と、表現されます。この場合、厳密には、30日ではなく、ある月の業務に対する報酬が、翌月末に支払われることになります。
なんですぐに、支払われないの?
クライアント企業からフリーランスエージェントへの料金支払いまでに、一定の期間があるからです。
さらに、支払サイトの期間で、フリーランスエージェントとクライアント企業で、これらの業務を行います。
- 業務実績や成果物品質の評価
- 報酬振込の事務手続き
なるほど!
会社員も、前月分の給与の支払い日は、20日か30日だもんね・・・
でもさ、フリーランスの契約って、3か月契約とかじゃん。
その場合って、3か月分の報酬がまとめて、契約終了の翌月末に支払われるの?
いえ、基本的には違います。当然、契約次第ですが・・・
フリーランスにも毎月の生活があるので、報酬は、原則、月単位で支払われます。毎月の月末を締め日として、支払いサイトの期間を経過した日が、報酬支払い日です。
支払いサイト次第では最長3か月収入ゼロ
駆け出しフリーランスで、貯金が少ない方は、長い支払いサイトには注意が必要です。
支払サイトが60日、つまり2か月の場合も普通にあります。初月1か月間の業務終了から、2か月後に初報酬が振り込まれることになります。
つまり、最長3か月間、無収入になってしまいます。。
さらに、案件探しで、エージェントやクライアントと面談してる期間も無収入だもんね・・・
4か月くらい無収入になる可能性があるよね!
はい、、例えば都内一人暮らしだと、最低50万円は貯金がないと厳しいですね。
一般的な支払いサイトの日数
で、支払いサイトって大体どれくらいなの?
誰が決めるの?
エージェント?クライアント?
支払いサイトには、かなり幅があるので注意が必要です。一般的には、15日から60日です。やはり、キリがいい「支払いサイト30日」、翌月末払いが最も多いです。
支払サイトは、60日、つまり2か月を超えることはありません。理由はのちほど説明しますが、法律違反だからです。。
支払サイトが短い、つまり、フリーランスにとって有利なエージェントものちほど紹介します。
支払サイトは、フリーランスエージェントが決めています。ほとんどのエージェントが、案件、つまりクライアント企業に限らず、固定の支払いサイトを採用しています。
エージェントごと、つまりフリーランスごとに支払いサイトを変えると、事務処理が大変なんだろうね・・・
こんなフリーランスエージェントには要注意!
支払サイトの基本知識は、理解して頂いたと思います。
続いては、フリーランスエージェントを選ぶ際の、支払いサイトの観点での注意点を説明します。
こんなフリーランスエージェント、支払いサイトには要注意、というか一部は法律違反です!
- ①支払いサイトが60日超
- ②振込手数料を徴収された
- ③支払いサイトを短くすると手数料発生
要注意①:支払いサイトが60日超
既に説明した通り、支払いサイトは、最長でも60日です。60日超は、下請(したうけ)法に違反します。
下請代金支払遅延等防止法 第2条の2:下請代金の支払期日
下請代金の支払期日は、親事業者が下請事業者の給付の内容について検査をするかどうかを問わず,親事業者が下請事業者の給付を受領した日(役務提供委託の場合は、下請事業者がその委託を受けた役務の提供をした日。次項において同じ。)から起算して、60日の期間内において、かつ、できる限り短い期間内において、定められなければならない。
引用元:公正取引委員会公式サイト
フリーランスエンジニア、個人事業主は、下請事業者です。下請法に守られています。
フリーランスエージェントから、支払いサイト60日超を提示された場合、確実に悪質業者です。速攻で縁を切りましょう!
要注意②:振込手数料を徴収された
報酬は銀行振り込みですので、振込手数料がかかります。原則、振込手数料は、フリーランスエージェントが負担します。
実は、フリーランスエンジニアの報酬は、支払いサイトの期間は、フリーランスエージェントの債務です。
民法で、債務の支払い費用は、債務者が負担することが定められています。
民法 第四百八十五条:弁済の費用
弁済の費用について別段の意思表示がないときは、その費用は、債務者の負担とする。ただし、債権者が住所の移転その他の行為によって弁済の費用を増加させたときは、その増加額は、債権者の負担とする。
引用元:e-Gov法令検索
ここで注意が必要なのが、上記文章の「別段の意思表示がないときは」のただし書きです。
フリーランスエージェントの利用規約や、案件の契約書に「報酬の振込手数料は業務受託者の負担とする」旨の記載がある場合は、あなたが自己負担することになります。
フリーランスは、契約関連はきちんと自分でチェックしないとね・・・
要注意③:支払いサイトを短くすると手数料発生
フリーランスエージェントによっては、あなたが困った時に、支払いサイトの短期化に応じてくれることがあります。本来、月末に支払われるはずの報酬を、前払いしてくれます。
ある意味、給料の前借りだよね・・・
ここで注意が必要なのは、前払いを受けた場合、手数料が発生するケースがあることです。報酬の5~10%など、かなりの額を徴収されます。
報酬の前払いに応じるフリーランスエージェントは、フリーランスを食い物にするために、あえて長い支払いサイトを設定している可能性があるので、注意が必要です。
会社員の場合だと、ホワイトな大企業が、給料の前払いに応じることはないもんね・・・
ブラックエージェントには、注意が必要だよね!
支払いサイトが短いフリーランスエージェント
最後に、支払いサイトが短くて有利なフリーランスエージェントを紹介します。
フリーランスエージェント各社の支払いサイト一覧
まずはざっと、主要エージェントの支払いサイトを一覧化します。
フリーランスエージェント | 支払サイト |
---|---|
techtree | 3日 |
PMO NAVI | 10日 |
レバテックフリーランス | 15日 |
フューチャリズム | 15日 |
クラウドテック | 15日 |
TechStock | 15日 |
Midworks | 20日 |
geechs job | 25日 |
GrowthTech | 30日 |
PROsheet | 30日 |
エンジニアルート | 30日 |
テクフリ | 30日 |
フォスターフリーランス | 30日 |
ポテパン | 30日又は40日 |
PE-BANK | 40日 |
続いて、支払サイトが短く、規模が大きい3社を紹介します。
レバテックフリーランス:支払いサイト15日
レバテックフリーランスは、エンジニアの人材関連サービスを幅広く展開する「レバテック社」が運営するフリーランスエージェントです。
登録者数 | 20万人以上 |
創業 | 2017年 |
対象エリア | ・関東:東京、千葉、埼玉、神奈川 ・中部:愛知 ・関西:大阪、京都、兵庫 ・九州:福岡 |
案件数(公開のみ) | 約28,000件 |
マージン(案件手数料) | 10~20% |
特徴 | ・登録者数国内最大 ・利用者平均年収:862万円 |
【関連記事】レバテックフリーランスの特徴、評判・口コミを解説しています。
TechStock:支払いサイト15日
TechStockは、イントループ社が2005年より運営している実績のあるフリーランスエージェントです。
登録者数 | 24,000人以上 |
創業 | 2005年 |
対象エリア | ・北海道 ・関東:東京、千葉、神奈川、埼玉 ・中部:愛知(名古屋) ・関西:大阪、京都、兵庫 ・九州:福岡 |
案件数(公開のみ) | 約5,000件 |
マージン(案件手数料) | 非公開 |
特徴 | ・直請け案件9割超 ・長い運営実績 ・単価80万円以上の案件多数 |
Midworks:支払いサイト20日
Midworksは、上場企業である「Branding Engineer」が運営するフリーランスエージェントです。
登録者数 | 15,000人以上 |
創業 | 2013年 |
対象エリア | 関東:東京、神奈川、埼玉、千葉 関西:大阪、京都、兵庫、滋賀 |
案件数(公開のみ) | 約3,000件 |
マージン(案件手数料) | 17%~20%台前半 |
特徴 | ・手厚い報酬保障(給与保障あり) ・福利厚生充実 ・上場企業が運営 |
【関連記事】Midworksの特徴、評判・口コミを解説しています。
なるほど~
支払いサイトについては、よく分かりました。。
同じく、フリーランス用語?の「マージン」についても詳しく知りたい!
エージェントを決めるための材料はなるべく沢山ほしいからね・・・
これらの記事をご活用下さい!
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まとめ:フリーランスエージェントの支払いサイトについて
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
まとめと振り返りをさせて頂きます。
<要注意なフリーランスエージェント>
- ①支払いサイトが60日超
- ②振込手数料を徴収された
- ③支払いサイトを短くすると手数料発生
<支払いサイトが有利なフリーランスエージェント>
- レバテックフリーランス:支払いサイト15日
- TechStock:支払いサイト15日
- Midworks:支払いサイト20日
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以上となります。
支払いサイトは、長期継続して案件に参画できているフリーランスにとっては、そこまで気にする必要はないでしょう。
ただし、駆け出しフリーランス、あるいは案件が途切れてしまったフリーランスにとっては、死活問談になりかねません。
一度、1つのフリーランスエージェントと付き合い出すと、長い付き合いになる人が多いです。
継続的に、案件を紹介してもらえるし、他社への乗り換えはそれなりの労力を伴うからです。
エージェントをコロコロ変えるのはデメリットが多いです。初回契約時には、しっかりと支払いサイトを確認して、後悔のない選択をしましょう!
あなたが、フリーランスエンジニアとして活躍されることをお祈りしております。
他にも、フリーランス関連の記事を多数取り揃えておりますので、ご活用下さい!
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