フリーランスエージェントを利用しようと思う。。
でも、手数料、いわゆるマージンってバラバラじゃん!
そもそも、マージンってどうやって決まってるの?
なるべく低くしたいけど、どうすればいいの?
現役フリーランスのわたしが、これらを解説していきます。
- フリーランスエージェントのマージンの仕組み
- エージェント各社のマージン
- エージェントにマージンをカモられない方法
マージンの仕組みと、エージェント各社のマージンへの考え方を知ることで、損失を回避しましょう!
賢くエージェントを活用することで、あなたの報酬を最大化することができます。
【関連記事】フリーランスエージェントおすすめランキングを解説しています。
フリーランスエージェントのマージン(手数料)の仕組み
フリーランスエージェントの役割
最も大きな役割は、フリーランスのあなたに仕事(案件)を紹介・斡旋してくれることです。
エージェントがいないと、フリーランスは、クライアント企業に直接営業したり、契約したりしないといけません。
フリーランスエージェントは、あなたにこれらの支援をしてくれます。
- クライアント企業へのあなたの売り込み(営業、面談支援)
- クライアント企業との契約仲介
- クライアント企業との各種調整(再契約提案など)
【関連記事】フリーランスエージェントの基本的な仕組みとメリット・デメリットを解説しています。
マージンはフリーランスエージェントの利益
フリーランスエージェントは、当然ですが、無料であなたを支援してくれるわけではありません。事業会社ですので、利益を出し、エージェントの社員に給料を払っています。
エージェントの利益が「マージン(手数料)」です。マージンは、一般的に、10%から20%程度です。
例えば、このような案件をあなたが請け負ったとします。
- 案件単価、つまり提示報酬額:90万円(税込)
- マージン:10%
- エージェントが、あなたに支払う金額:90万円(税込)
- クライアントが、エージェントに支払う金額:100万円(税込)
10万円(10%)が、フリーランスエージェントの利益になります。ただし、この「マージン:10%」は、あなたに公開されない場合もあります。
マージンは高い=悪いではない
マージンは、低ければ低いほどいいわけではありません。
なんで??
マージンが低ければ、ぼくの報酬が増えるじゃん!
フリーランスエージェントは、マージン(収益)の中から、これらを捻出しています。
- 社員の人件費(営業コストやフリーランス支援コスト)
- 広告・宣伝費(クライアントとフリーランス両者へ)
- フリーランスの福利厚生(保険・補償など)のコスト
人件費が高い社員の方が、優秀な可能性が高いです。
クライアントへの営業や訪問の頻度が高いエージェントの方が、質の高い案件を多く持っている可能性が高いです。
とは言え、20%後半、30%以上は、いくらなんでも取られすぎです。
カモられている可能性があるので注意しましょう!
フリーランスエージェント各社のマージン設定
主要エージェント各社のマージン
フリーランスエージェント | マージン |
---|---|
レバテックフリーランス | 10~20% |
PE-BANK | 8%~12% |
ミッドワークス | 17%~20%台前半 |
テックビズフリーランス | 10~15% |
エミリーエンジニア | 10~15% |
ITプロパートナーズ | 非公開 |
フューチャリズム | 非公開 |
ポテパンフリーランス | 非公開 |
アットエンジニア | 非公開 |
※マージンを非公開としているエージェントは、公式には非公開という意味です。案件ごとに個別公開していることもあります。
主要2社のマージン設定方法
さきほど紹介したエージェントのうち、利用者数と案件数が多い2社のマージン設定方法を解説します。
- レバテックフリーランス
- PE-BANK
当然、2社とも、マージンを公開しています。
レバテックフリーランス:案件ごとにマージンを設定
レバテックフリーランスは、案件、すなわち、クライアント企業ごとにマージンを設定しています。
こちらの評判・口コミにある通り、聞けばマージンを教えてくれます。
レバテックフリーランスの無料カウンセリングだと「あなたからは10%程度のマージンをいただきます。
引用元:Twitter
あなたは組み込み系のC言語歴5年なのでマージンを抜いた上で月単価50万円になります。」って先に言われ、そのあとで希望単価や稼働時間について要望を聞かれました。
【関連記事】レバテックフリーランスの評判と口コミを解説しています。
PE-BANK:利用者ごとにマージンを設定
PE-BANKは、フリーランスの実績年数によってマージンを設定しています。
支払い回数 【実績年数】 | マージン |
---|---|
1回から12回まで 【1年目】 | 12% |
13回から24回まで 【2年目】 | 10% |
25回目以降 【3年目以降】 | 8% |
正確には、報酬支払回数でマージンが決まります。ただし、フリーランスの報酬は、原則、毎月払いなので、実績年数に読み替えられます。
PE-BANKのマージンの特徴は、この2点です。
- クライアントや案件によって変わらない
- 長期継続利用すると、マージンが低くなる
【関連記事】PE-BANKの評判と口コミを解説しています。
フリーランスエージェントにマージンをカモられない対策
最後に、マージンをカモられない対策を4つ解説します。
- ①マージンを公開しているエージェントと取引する
- ②直請けのエージェントと取引する
- ③エージェント1社に依存しすぎない
- ④フリーランスエージェントを使わない
対策①:マージンを公開しているエージェントと取引する
マージンを公開していないエージェントは、マージンが不当に高い可能性があります。主要エージェントのマージンを再掲します。
フリーランスエージェント | マージン |
---|---|
レバテックフリーランス >解説記事へ | 10~20% |
PE-BANK >解説記事へ | 8%~12% |
ミッドワークス >解説記事へ | 17%~20%台前半 |
テックビズフリーランス >解説記事へ | 10~15% |
エミリーエンジニア >解説記事へ | 10~15% |
ITプロパートナーズ >解説記事へ | 非公開 |
フューチャリズム >解説記事へ | 非公開 |
ポテパンフリーランス >解説記事へ | 非公開 |
アットエンジニア >解説記事へ | 非公開 |
※興味があるエージェントがあれば、解説記事(↑のリンク)か、こちらのランキング記事をご確認下さい!
注意が必要なのは、マージン非公開のフリーランスエージェントです。対外的にはマージン非公開です。
ただし、案件ごとにエージェントの担当に聞けば、教えてくれることがあります。とにかく、聞いてみましょう!
教えてくれなかったらアウトだね!
いえいえ!教えてもらえない=カモられている、と判断すべきではありません。
これらのケースは多々あります。
- クライアントへの配慮やクライアントとの契約で、教えられない場合
- 非公開でも、低いマージンに抑えられている場合
理由を含めて、エージェントに確認してみましょう。
最終的には、エージェントの担当者を信頼できるか、つまり、人間関係で判断するしかありません。
マージン非公開が、信用・納得できない場合は、公開しているエージェントを選びましょう。
対策②:直請け(じかうけ)のエージェントと取引する
直請けは「じかうけ」「ちょくうけ」と呼びます。
システム業界、エンジニア業界は、残念ながら、多重下請け構造です。このような階層構造になっていることが多いです。
- 発注者:クライアント企業
- 1次請け:大手SIer
- 2次請け:中堅SIer、SES
- 3次請け:フリーランスエージェント
- 4次請け:フリーランスエンジニア
各階層で、マージンが抜かれていくので、階層が多いほど、あなたの手元に残る額が少なくなります。
フリーランスエージェントを利用する場合でも、なるべく、クライアントからの直接受注案件を選んだ方がいいです。
案件のマージンを下げる対策というより、商流全体のマージンを下げて、あなたの報酬を上げる対策です。
フリーランスエージェントが一次請けになる案件を、「エンド直(ちょく)案件」と呼びます。
例えば、レバテックフリーランスは、この口コミにある通り、エンド直が多いです。
やはり「レバテック」は強い。紹介される案件はほぼエンド直。
引用元:Twitter
案件紹介までのプロセスも無駄がない。
毎日届く案件数の圧倒的な差。
この会社で仕事を探してもらうと、もう他の人材会社は使わないだろう。使うメリットが無い。
フリーランスの人には、一度はおすすめする。
4月からの現場を探す時に初めて大手エージェントのレバテックフリーランスを使ったけど、案件詳細に
引用元:Twitter
・エンドの社名が書いてある
・商流が書いてある
この二つがあることに地味に感動した
よくよく考えると至極当然なことなんだけど、その常識がまかり通らないのがSESなのである…闘いは続く…
【関連記事】レバテックフリーランスの評判と口コミを解説しています。
【関連記事】IT業界の多重下請け構造と業態別のキャリア展望を解説しています。
対策③:エージェント1社に依存しすぎない
フリーランスエージェントは、複数社で比べないと、あなたのスキルに対して、あなたの報酬が妥当か分かりません。
当然、比べるべき報酬は、エージェントのマージンを引いた手取りの報酬額です。
1エージェントに依存している人は、ブラック企業に勤め続けている人と同じです。比較対象がないので、不当に搾取されていることに気づけません・・・
でも、マージン非公開だと気づけなくない??
あなたに提案する案件の報酬額が、他社と比べて低いかで、判断できます。低すぎれば、エージェントから多くマージンを抜かれています。
少なくとも、2社で、同じスキルの案件を比較してみて下さい。
【関連記事】フリーランスエージェントを複数利用すべき理由と注意点を解説しています。
本サイトで紹介している大手エージェントは、ネット上に口コミがあふれているので、さすがに、不当に高いマージンを徴収していることはないです!
【関連記事】フリーランスエージェントおすすめランキングを解説しています。
【関連記事】エージェント数10社の案件を横断検索できるフリーランススタートの評判・口コミを解説しています。
対策④:フリーランスエージェントを使わない
最後は、当たり前ですが、クライアント企業から直接案件を受注できれば、マージンはなくなります。
フリーランスの仕事の取り方は、エージェントを利用するだけではありません。
- コネクションがあるクライアントに、自分を売り込む
- 知人から仕事を紹介してもらう
ただし、規模の大きい会社は、原則、個人とは直接契約しません。
フリーランス駆け出しの頃は、実績作りに専念するためにも、エージェントを利用することをおすすめします。
営業が得意なら、エンジニアになってないからね・・・
実績を積んでいけば、人脈は勝手に増えます。法人化して企業と直接契約する選択肢、人を雇う選択肢も出てきます。
夢があるねーーー!!
まとめ:フリーランスエージェントのマージンについて
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
まとめと振り返りをさせて頂きます。
<フリーランスエージェントのマージンの仕組み>
<フリーランスエージェント各社のマージン設定>
フリーランスエージェント | マージン |
---|---|
レバテックフリーランス >解説記事へ | 10~20% |
PE-BANK >解説記事へ | 8%~12% |
ミッドワークス >解説記事へ | 17%~20%台前半 |
テックビズフリーランス >解説記事へ | 10~15% |
エミリーエンジニア >解説記事へ | 10~15% |
ITプロパートナーズ >解説記事へ | 非公開 |
フューチャリズム >解説記事へ | 非公開 |
ポテパンフリーランス >解説記事へ | 非公開 |
アットエンジニア >解説記事へ | 非公開 |
<マージンをカモられない対策>
- ①マージンを公開しているエージェントと取引する
- ②直請けのエージェントと取引する
- ③エージェント1社に依存しすぎない
- ④フリーランスエージェントを使わない
不当なマージンの搾取は、あなたの報酬を不当に搾取されていることと同じです。報酬は、あなたのスキルや実績に対して決まるものです。
当然、フリーランスエージェントが、あなたの代わりに代行してくれる仕事があります。手数料を払うことを納得できれば、全く問題ありません。
気づかずに搾取され続けることだけは避けて下さい!
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その他にも、フリーランスエンジニアに役立つ記事をご用意しています。是非、ご活用下さい!
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