開発中心にこなしてきて3年目。
そろそろ…
- 上流工程を経験したい!
- 要件定義をしてみたい!
どんなことするのか教えて下さい。
システム開発に、失敗したくないので…
抑えるべきポイントを!
金融SE歴12年。
それ以外の5年間も証券会社本体にいて…
ユーザーとして上流工程に関わりました。
今回は、長年やってきた…
上流工程、要件定義を徹底解説します!
長文なので、前置きはこれくらいで早速開始!
【関連記事】社内SEへの就職対策完全ナビです。
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Kindle Unlimitedを30日間無料体験してみるSEの仕事の「上流工程」とは?【下流工程との違い】
システム開発プロジェクトは、このような流れで進める。
大きく「上流工程」「下流工程」の2つに分けて。
基本的には上から順番に。
<上流工程>
- ①要件定義
- ②プロジェクト計画
- ③設計
<下流工程>
- ④開発
- ⑤テスト
- ⑥納品
この①~⑥の1つずつを「工程」と呼ぶ。
簡単に言うと違いはこう。
- 「上流工程」:何を作るのかを決める工程
- 「下流工程」:上流工程で決めたものを、作る工程
プロジェクト全体の期間は短くて2月。
長いと1年以上、2、3年になることも。
「工程」は、会社によって呼び方、分け方が微妙に違う。
でも、上の呼び方で通じないことはない…
【関連記事】この記事は上流工程、要件定義の解説が中心。そもそも、各工程の仕事内容を知りたい方、こちらの記事からどうぞ!
ごめん!
知ってる!
ごめん!
じゃあ、本題に入ろう!
システム開発は上流工程・要件定義がなぜ大事?
上流工程をビル建設に例えると…
- 上流工程は、大規模ビルの構想・設計と同じ
- 要件定義は、ビルを何に使うか、マーケティング戦略と同じ
大規模開発ほど、上流工程が重要になる。
ここでミスがあると…
何億、何十億というお金が無駄に
システム開発の仕事の解説は、度々…
「ビルの建設」が持ち出されます。
今回はそれにならって説明!
上流工程の最初の「要件定義」には…
これらが全て詰まっている!
- 完成外観図の作成
- 立地や集客戦略の策定
- オフィスビルにするか
- 賃貸マンションにするか
- 商業施設にするか
- 賃貸料やテナント料の設定
- 入居者、企業への事前営業
- 収益計画の策定
- 建設コストの回収計画の策定
失敗したらどうなるか、1つでも忘れたらどうなるか。
容易に想像できるはず・・・
確かに・・・!
オフィスビルの建設を頼まれたのに…
賃貸マンション作っちゃったら、どえらいことに!
でも、、結構、普通にある!
要件定義は、建設業界に例えると…
不動産デベロッパーの仕事
三菱地所とか三井不動産。
建物自体の建築計画も、もちろんだけど…
都市計画=会社全体の戦略策定の要素を含んでいる
もう十分かもしれないけど。。
さらに、その次の上流工程…
- 「プロジェクト計画」
- 「設計」
同じく、ビル建設を例に挙げると・・・
<プロジェクト計画>
- 発注建設業者の選定
- 資材の調達計画の策定
- 全体コスト計画の策定
- 建設詳細スケジュールの策定
<設計>
- 地盤設計、配管設計
- デザイン設計
- 耐震対策
- 各フロア、各部屋の見取り図作成
- 建設設計図の作成
建設業界に例えると、上流工程の「プロジェクト計画」は…
大手ゼネコンの仕事。
上流工程の「設計」は、その子会社…
下請け建設会社の仕事。
上流工程・要件定義をミスると最悪の事態に…
上流工程で決めるべきことを決めないで…
建築作業に入ったらどうなるか
- 下流工程で、致命的な問題が見つかると、上流工程をやり直すことに
- 最悪、開発中断も大いにあり得る
初めに説明した開発の工程は、①から⑥まで、順番に進む。
あくまで、前の工程に大きな問題がなければ。
でも、作っている最中に前の工程のミスが発覚…
システム開発では必ずあること
忘れっぽい、あなたのためにおさらい!
<上流工程>
- ①要件定義
- ②プロジェクト計画
- ③設計
<下流工程>
- ④開発
- ⑤テスト
- ⑥納品
いや、だから…
知ってるってば!
「⑤テスト」で「④開発」のミスを見つける…
まだ全然まし!
最悪なのは、「⑤テスト」「⑥納品」の工程で…
上流工程の致命的な問題が発覚!
工程を戻ってやり直しになることも。
作ったものの全部、一部が無駄になることも。
一部の機能の「③設計」に問題がある場合も…
まだ全然まし!
そこだけやり直して、ユーザーと点検すればいい。
最悪なのが、上流工程…
「①要件定義」に致命的なミスがあった場合…
特にユーザーとの認識相違!
例えば、「⑤テスト」の段階で…
数か月振りにユーザーに加わってもらう。
そこで、こんなことを言われた場合…
「え??これ10Fまで全部オフィスフロアじゃん。1Fには飲食店を入れる予定なんだけど・・・」
まあ、ビル建設ではこんなことあり得ないけど。
実際に建物を作るし、各段階で施工主のチェックを受けるから。
でも、システム開発では全然ある。
プログラムというユーザーに見えないものを作るから。
最終段階で、目に見えるものができて…
初めて見てもらう
そこで…
「え・・・!あれがないんだけど」
ってことが、普通にある。
あと、要件定義は、一部ミスするだけならまし…
必要なことをやらない場合がある
大規模開発で全くやらないことはないけど…
一部漏れることが
では次に、要件定義で決めることを説明します。
お願い…
というか建設業界の例えばっかりで、、
わたしがSEってこと、、忘れかけてたわ!
SEの仕事の実例でお願い!
上流工程・要件定義は、誰が主体で進める?SEの役割は?
では、ここからは…
SEの上流工程の仕事を実例満載でお届けします。
一言でいうと、これを決める仕事!
- 構築するシステムに求めること
- 構築するシステムで実現すること
あまり、イメージわかないはず。。
あまり、、というか全く!わかない!
この3つを教えて!
いい?よく聞いてね?
- 疑問①:誰が主体で進めるの?
- 疑問②:なにを決めるの?
- 疑問③:なにを作るの?
はい!!!!(涙)
その3つに答えます。。
まずは、1つ目!
上流工程・要件定義は…
- ユーザー、お客さまと、SEが、協働で進める
- 対等な関係を築き、半分ずつ分担できればベスト!
一般的に、上流工程、特に「要件定義」の主体は…
ユーザーと言われている
システムに何を求めるかは…
作る人じゃなくて、使う人が決めること
でもあくまで、これは…
システム開発プロジェクト
ユーザーには、分からないことだらけ…
- 何をどうやって決めればいいか
- どんな資料にまとめればいいか
- システムにどこまでできるのか
決めることが多すぎる。。
やっぱり、そこは…
SEが主導して決めていく!
SEの腕の見せ所だね…
やる気が出てきた!
SEとユーザーは、上流工程・要件定義で、何を決める?
じゃあ、2つ目!
わたしたちSEが主導して…
何を決めるのか教えて!
この5つを決める!ユーザーと合意する。
- システムを作る目的
- システムに求めること
- システムを使う人
- システムをいつから使うか
- システムを作る効果
それぞれ、具体的な内容を…
もう一段だけ、掘り下げていきます!
以下のポイントを漏れなく、網羅的に…
ユーザーと合意することが重要!
上流工程で決めること1:システムを作る目的
実例を挙げると、こんな目的がある…
<収益を拡大したい>
- 新商品を販売したい
- 新サービスを開始したい
<コストを削減したい>
- 人件費を削減したい
- 印刷費、郵送費削減したい
<リスクを低減したい>
- オペレーションリスク?
- セキュリティリスク?
<制度・法律を守らないといけない>
- 社内の制度?
- 国が定める制度・法律?
SEが、気を付けないといけないことは…
- 最初に決めたら、ブレちゃいけない(目的を追加するのもよくない)
- 目的が複数あるのは構わない(国の制度を利用して売り上げも高める)
- なるべく数値化する(売上件数、金額)
- 根拠となる制度や法律を明示する
上流工程で決めること2:システムに求めること
実例を挙げると、こんなことがシステムに求められる…
<対象とする業務、変える業務>
- 廃止する業務、新しく行いたい業務
- 改善したい業務、廃止したい紙
- 変えない業務も明確に
<インプットしたいこと>
- 画面で入力したい
- ファイルで一括アップロードしたい
<アウトプットしたいこと>
- 画面で見たい
- Excelで操作したい
- PDFで保管したい
<自動化したいこと>
- データ登録
- 計算
- 抽出
- マッチング…
<利用したい環境>
- WEB
- モバイル
- タブレット…
SEが、気を付けないといけないことは…
- ユーザーから最初に要件を、広く聞き出すのは構わない
- ただ、全ての要望を実現することはできない
- それぞれの要望の概算見積りを実施する
- 概算予算をユーザーに提示する
- 全体予算に応じて、取り込むものをユーザーと調整して決める
上流工程で決めること3:システムを使う人
システムを使う人と、おおよその人数を決める…
<社内の人間>
- 特定の部署?
- 全社員?
- 人数は?頻度は?
<社外の人間>
- 外部のお客さま
- 限られた取引先のみ?
- 広く個人にも開放?
- 最大利用者数、利用頻度は?
※当然社内外、両方の場合もある
SEが、気を付けないといけないことは…
- 社内/外のどちらかで、ネットワーク、セキュリティ要件が大きく変わる
- 利用人数・頻度で、ネットワークやサーバー(メモリ)の要件が変わる
- 混雑時、一時的に、利用できなくていいか、絶対にダメか、ユーザーと決める
- 極力止めたくない場合、ハードウェアのスペックに十分な予算を投じる
上流工程で決めること4:システムをいつから使うか
実例を挙げると、いつからシステムを使いたいかは、大きく3種類…
<時期が明確に定まっている>
- お客さまに広告・宣伝済
- 制度・法律の施行日が決まってる(例:消費税)
<絶対的な期限はないが急いでいる>
- 同業他社がサービス開始済
- 毎年多額のコストが発生している
- リスクが顕在化して事故が発生
<正直いつでもいい>
- できればやりたい
- いつかやりたい
SEが、気を付けないといけないことは…
- 時期が明確に決まっているものは、さらに2つに分かれる
- A:最悪、期限を延長できる、B:絶対にできない
- Aは、ユーザーに手段の検討だけはしてもらう(例:お客さまへのサービス開始延期の謝罪)
- Bは、システムの開発期間に余裕を持たせる。開発範囲の限定を検討。
- 必要最低限のシステムにして、ユーザーの作業で補ってもらう…
上流工程で決めること5:システムを作る効果
実例を挙げると、システムには、こんな効果が求められる…
<見込める収益>
- 月間、何件の販売・成約を見込める?
- 年間、いくらの収益になる?
<見込めるコスト削減>
- 月間、何人、何時間の削減を見込む?
- 何件の印刷費・郵便費を削減できる?
- 年間、いくらのコストが削減できる?
<見込めるリスク削減>
- 月間、何件の事故を防止できる?
- 年間、想定される防止被害額は?
SEが、気を付けないといけないことは…
- システム投資額を何年で回収できるか、ユーザーに提示すること
- 例えば、システム投資に3億円かかる。年間1億円の収益増加が見込める。
- これなら、3年で投資回収ができることになる。
- 基本的に、3年がギリギリのライン。5年以上の場合、事業や企業が存続しているかも危うい…
- 投資が割に合わない場合は、システム開発をしない。
- あるいは、コストを抑える案を提示するのも、SEの役割!
自分たちの利益になるからって…
なんでもかんでも、開発すればいいわけじゃないんだね!
そう!
システム開発のプロとして…
業務・システムの両面から、お客さまにとって、ベストな提案をすべき!
それが、長期的で良好な関係につながる!
SEは、上流工程・要件定義で、何を作る?【成果物】
じゃあ3つ目!
何を作るのか…
いわゆる、成果物について、教えて!
そうですね!
ここまで決めてきたことを…
成果物つまり、資料に残すことが大事!
口頭での合意は、お互いの記憶にすぎない…
何も形に残っていない、成果はゼロ
そうならないように…
主に、これらの資料を作成します!
- ①要件定義書
- ②新旧業務フロー対比図
- ③投資対効果評価シート
要件定義書に全て纏めてもいい。
わたしの場合は、少し性質が異なるので…
2つを別出しにしてた。
要件定義書の別紙にしてもOK!
1つずつ解説します。
要件定義の成果物①:要件定義書
これまで説明した決めるべきこと、決まったことを…
全て文章に纏める
基本的にはSEが主導して。
一番の目的は…
ユーザーとの認識相違を防ぐこと!
SEが書いた場合でも、これらは必須!
- ユーザーに時間をとってもらい
- 直接説明して(最終的には対面で)
- 合意結果と修正過程を記録に残す
ユーザの意思が色濃く出るところは、直接書いてもらうのもあり。
ただ、注意しないといけないのは…
ユーザーのドキュメント力とシステム知識
これを見定めて判断すること。
文章を書く経験が、ほとんどないユーザーもいる。
普通に、こんなことが起こる…
- 書き間違えることがある
- 正確に書けないこともある
- システム用語を誤って使うことがある
あとで、もめごとになって、ユーザーに責任を追及しても…
いいことなんて1つもない
それなら、ヒアリングして…SEが書くべき!
要件定義の成果物②:新旧業務フロー対比図
図が中心になるので、要件定義書とは分けていた。
資料の媒体、わたしはExcelを選択。
このようなことをフロー図に整理。
現状とシステム導入後を、対比させる形で…
<業務の登場人物>
- 社内の部署
- 社外の取引先
- お客さま
- システム
<業務のイベントフロー>
- 「予約」
- 「成約」
- 「配送」
- 「精算」
明記すべきポイントは…
システム導入の前後でどこがどう変わるか
さらにユーザーから引出した要件は…
強調して明記!
新旧業務フロー図は、設計段階で作成することもある。
でも、この段階で…
概要レベルでもいいので、整理すべき!
業務全体を整理する過程で…
ユーザから要件が引き出せるから
要件定義の成果物③:投資対効果評価シート
これは、ユーザー主体で作ってもらう必要がある。
できれば独力で。。
例えば、システムを導入する効果が「収益拡大」の場合。
こんなことを整理してもらう…
- 新サービス・商品のコンセプト
- 潜在需要がある根拠
- 売上見込み、具体的な数値目標
- 売上見込みの計算根拠
逆に…
SEが勝手に作ることはできない
ドラフトレベルやメモレベルで、ユーザに書いてもらい…
SEが清書して、ブラッシュアップしていくのはあり!
上流工程・要件定義で必要なSEのスキルは?
上流工程・要件定義における…
- SEの役割
- 決めること
- 作るもの
だいたい分かりました!
で、、上流工程を担当するのに、必要なスキルは?
わたしは、何ができるようになればいい?
この3つの知識とスキルを身につけよう!
- 業務知識:ユーザーとの意思疎通に必要
- 提案スキル:技術・業務両方での提案
- ドキュメンテーションスキル:ユーザーが分かる言葉で
要件定義特有の要素がある。
1つずつ簡単に説明します。
必要なスキル①「業務知識」:ユーザーとの意思疎通に必要
上流工程と、要件定義は…
ユーザーの考えを引出す必要がある
最低限…
ユーザーと会話ができる業務知識が必要。
ユーザが基本的な専門用語、業務用語を使う度に…
「その意味教えて下さい」
って聞いてたら。
当たり前だけど…
- 素人だと思われる
- ウザがられる
- 信頼されない
- 良好な関係は築けない
上流工程では、SEとユーザーは…
業務フローを共に組み立てて
見直す必要がある
基本的な流れや用語も知らずに…
できるわけがない
ただし、当然業務に一番詳しいのはユーザー。
時に分からないことを質問するのは全然あり。
逆に、知らないことを知らないままにしておくと…
のちのち、大きな認識相違
トラブルに発展する
必要なスキル②「提案スキル」:技術・業務両方での提案
まずは技術的な提案。
これがSEの醍醐味…
ユーザには絶対出せないアイデアがある
それができるために、SEは…
幅広い技術の選択肢を持っておく
ユーザーは、SEに、こう言われた時。
「それはシステムでは無理ですね」
あなたをプロと認めていれば、諦める。
単なるSEの無知により、ビジネスチャンスを失ったかもしれない。
もちろん、こんな提案も大事…
「それなら、もっとお金をかけて、こうすればできます!」
でも同じくらい大事なのが。。
「できますが、コストがかかりすぎるので、こうしませんか?」
あるいは、
「今回はシステム化せずに、Excelでやりませんか?」
と言える勇気も大事!
SEが、第1に考えることは…
- ユーザーの利益
- ユーザーが損をしないこと
必要なスキル③「ドキュメンテーションスキル」:ユーザーが分かる言葉で
SEにとって、重要なスキルとよく言われる。
でも、他の工程で求められるのと少し違う。
要件定義で、作成するドキュメントは…
ユーザーと合意できないと意味がない!
ユーザーが理解できないと意味がない!
設計書は…
開発者が理解できる専門用語を使えばいい。
プログラミングを間違えないよう…
正確に詳しく書けばいい
でも、要件定義書は違う。
ユーザーが理解できる言葉で書かないといけない。
システム専門用語はなるべく排除
そして…
細かすぎても、長すぎてもダメ
後からこう言われる…
- 「あんな長文、全部読めないよ」
- 「細かすぎるから、斜め読みしただけ・・・」
バランスが大事。
上流工程以降に、追加要望は…
残念ながら、必ず発生する
上流工程では…
根幹となる部分の合意
あとで認識相違にならないことが大事
細かい部分は、多少の割り切りが必要。
上流工程・要件定義ができる会社は?
必要なスキルも分かった!
で、わたしの会社で経験できるんでしょうか…
じゃあ、どんな会社にいけば…
上流工程・要件定義の仕事ができるかを最後に!
- 間違いなくできる会社:社内SE、ユーザー系SIer
- チャンスがある会社:メーカー系SIer、コンサル系
- 難しい会社:独立系SIer、その子会社、ソフトウェア開発会社
簡単に解説しますが、その前に…
【関連記事】IT業界の構造と業種の違いを理解しましょう!20年以上変わっていません…この2つの記事で詳しく解説しています!
間違いなくできる会社:社内SE、ユーザー系SIer
ただし、小さい会社の社内SEは、注意が必要…
- 運用中心の場合がある
- 問い合わせ対応、ヘルプデスクになってる場合も
- システムというより、ツールの開発かも…
ツール開発の場合、この記事に書いたことを…
初めに全部決める必要がない
一方で、わたしがそうでしたが…
大企業の社内SE、システム子会社(ユーザー系SIer)は…
間違いなく、上流工程・要件定義を経験できる
大企業の複雑な業務、規模が大きいシステムの…
専門部署、専門システム会社だから
チャンスがある会社:メーカー系SIer、コンサル系
どちらも…
- 規模が大きい会社
- 独立した営業部門がある
- 自社でハードウェアやシステムコンサルのノウハウを持っている
- 開発者の動員力がある
大企業からプロジェクトを単独受注するケースもある。
でも、大企業の場合は、必ず、システム部が存在!
システム部員の指示のもとで活動する立場…
主導権は握れないことが多い
難しい会社:独立系SIer、その子会社、ソフトウェア開発会社
2次請け、3次請けになることが多いので難しい。
小いさい会社から案件を単独受注することはある。
でもその場合、この記事に書いたような…
網羅的な要件定義は、必要ない
大規模システム開発の上流工程、要件定義を経験したければ…
転職を含めたキャリアアップを検討すべき
あと、当然…
フリーランスも難しい
飲食店のWEBサイトを単独受注することはあるかも…
でも、この記事で解説したような…
高度な要件定義は必要ない
わたしは、独立系SIer…
転職も視野に入れた、キャリアプランの検討が必要みたい。
では、、こちらの記事をどうぞ!
【関連記事】社内SEへの就職対策完全ナビです。
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では、以上となります。
長文記事でしたが、最後までお読み頂き…
本当にありがとうございました!
最後に、関連記事を含めた、まとめと振り返りになります。
<システム開発の上流工程>
- ①要件定義
- ②プロジェクト計画
- ③設計
<システム開発の下流工程>
- ④開発
- ⑤テスト
- ⑥納品
【関連記事】各工程の仕事内容を詳しく知りたい方、こちらの記事をどうぞ!
<要件定義をビル建設に例えると…>
これらが全て詰まっている!
- 完成外観図の作成
- 立地や集客戦略の策定
- オフィスビルにするか
- 賃貸マンションにするか
- 商業施設にするか
- 賃貸料やテナント料の設定
- 入居者、企業への事前営業
- 収益計画の策定
- 建設コストの回収計画の策定
<上流工程・要件定義は、誰が主体で進める?>
- ユーザー、お客さまと、SEが、協働で進める
- 対等な関係を築き、半分ずつ分担できればベスト!
<上流工程・要件定義は、何を決める?>
- システムを作る目的
- システムに求めること
- システムを使う人
- システムをいつから使うか
- システムを作る効果
<上流工程・要件定義は、何を作る?>
- ①要件定義書
- ②新旧業務フロー対比図
- ③投資対効果評価シート
<上流工程・要件定義で必要なSEのスキル>
- 業務知識:ユーザーとの意思疎通に必要
- 提案スキル:技術・業務両方での提案
- ドキュメンテーションスキル:ユーザーが分かる言葉で
<上流工程・要件定義ができる会社は?>
- 間違いなくできる会社:社内SE、ユーザー系SIer
- チャンスがある会社:メーカー系SIer、コンサル系
- 難しい会社:独立系SIer、その子会社、ソフトウェア開発会社
【関連記事】IT業界の構造と業種の違いを理解しましょう!20年以上変わっていません…この2つの記事で詳しく解説しています!
以上となります!
いつか、あたなが、SEの醍醐味である…
上流工程・要件定義を担当することを願っています
そして、ユーザー、お客さまを満足させて下さい!
プロジェクトを成功させて下さい!
頑張ります!
よっしゃーーー、やるぞーーー!
他にもSEのスキルやキャリアに関する記事。
いくつか揃えてますので、よろしければどうぞ!
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Kindle Unlimitedを30日間無料体験してみる>顧客常駐はもう嫌だ!社内SEへ転職するなら【社内SE転職ナビ】
【関連記事】社内SE転職ナビの評判と口コミを解説しています。
【関連ガイド記事】社内SEの就職対策ガイド記事です。
【↑本ガイド記事の概要と掲載記事一覧↓】
<社内SEの仕事内容>
- 3つの仕事内容【開発・企画・運用】
- 3つの仕事内容をさらに深堀り
- どの仕事をするかは会社によって違う
<社内SEは業界内の最上位ポジション>
【解説記事】IT業界の全体構造と、揺るがない理由を解説しています。
【解説記事】IT業界の各業態の仕事内容を解説しています。
<社内SEの役割:ユーザーとPGとの分担>
【解説記事】各工程の詳しい仕事内容と誰が何をやるかを解説しています。
<社内SEのメリット・デメリット>
【解説記事】社内SEのメリットとデメリットを解説しています。
<社内SEに向いていない人:やめとけ!>
- 開発手法はウォーターフォールのみ
- 審査に追われて無駄な資料を大量に
- 開発言語はレガシー系のみ~CとJava~
- 企画から開発完了まで最低2年
- 営業・ビジネス・経営感覚はつかない
【解説記事】大企業の社内SEの実態を解説しています。
<社内SEに必要なスキルとキャリアプラン>
- 上流工程、要件定義のスキルが必要【本記事で解説済】
- マネジメントスキルが必要
- わたしが実際に歩んだキャリア
- 管理職になるとこうなっちゃう…
【解説記事】PMに必要なスキルと考え方を解説しています。
【解説記事】わたしがPMになるまでに実際に歩んだキャリアを解説しています。
【解説記事】社内SEの管理職になったわたしの体験談を解説しています。
<社内SEになるための就職対策!>
- 社内SEに限らず絶対に必要なこと
- 社内SEへの就活に勝てる志望動機
【解説記事】落とされないための自己PRの具体事例を解説しています。
【解説記事】社内SEの効果的な志望動機の作り方と具体例を解説しています。
<新卒就活生向けおすすめサイト>
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外資系のハイクラス転職に強いエージェント。国内IT企業にも注力開始。
【関連記事】エンワールド・ジャパンの評判・口コミを解説しています。
>ネットビジョンアカデミー
ネットワークエンジニア特化の転職エージェント。養成研修から就職活動までサポート。相談から研修受講まで全て無料
【関連ガイド記事】SEのキャリアプラン策定ガイドです。
【↑本ガイドの概要と掲載記事一覧↓】
<STEP1:SEのキャリアプラン実現のための目標設定方法>
- プロセス1:いまのスキルレベルを知る
- プロセス2:目指すスキルレベルを決める
- プロセス3:達成するための具体的な目標を定める
【解説記事】SEの具体的な目標設定方法と目標事例を解説しています。
<STEP2:SEがPMになるためのキャリアプラン策定方法>
- IT業界の構造を理解してキャリアチェンジも検討
- PMへの最短キャリアプラン【わたしの実績】
【解説記事】IT業界の構造、開発会社の業種・業態別のキャリアプランを解説しています。
【解説記事】最短でPMになるために、わたしが歩んだキャリアプランを解説しています。
<STEP3:SEがPMになるためのキャリアプランの実現方法>
- PMになるには「上流工程」を極めろ【本記事で解説済】
- 成功するPMに必要なスキルと資質
【解説記事】PMに必要なスキルや性格を解説しています。
– END –
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