証券会社で勤務経験があるわたしが。
証券外務員第一種資格も持つわたしが。。
株式のとはなにかを…
1から順にわかりやすく解説します!
ちなみに、儲け方とか投資手法に関するはなしではありません。
純粋に勉強したい人向けに、仕組みを解説する記事です。
これを読めば、株式、会社、経済への理解が深まる!
株式投資を始めたい人にも、是非!!
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株式の仕組みを知ることは…日本経済の仕組みを知ること!
株式の仕組みを知ること
↓
株式会社の仕組みを知ること
↓
日本経済の仕組みを知ること
会社と経済の基礎を勉強することは、社会人の超初歩的な知識。
これを知らずに会社の中で上にいく人はいない!
独立や起業にも不可欠!
そもそも株式の仕組みを勉強することになんの意味があるの?
きみが就職した会社は「株式会社」だよね。
「株式会社」がどんな仕組みで成り立ってるか説明できる?
う・・・なんとなく、株を発行してお金を集めてる、ってくらいしか。。
そうだよね…株式を知るすることは株式会社の仕組みを知ること。
トヨタのような大企業のほとんどが株式会社。
日本経済の主体。
だから、株式、株式会社の仕組み、これは経済の仕組みの欠かせない部分。
株式会社の仕組みとは…4人の登場人物でわかりやすく解説
この4人の関係を知ろう。
株式会社の中の人:「経営者」と「従業員」
株式会社の外の人:「株主」と「顧客」
図で表すとこのような関係。
「お金の流れ」と「その対価として受け渡すもの」に注目!
注意すべきなのは、「経営者」について。
ここまでを図で理解できた人はもう十分。。
でも図が嫌いな人のために、一応、文章でも。
株式会社の中の人が、「経営者」「従業員」
株式会社の外の人が、「株主」「顧客」
ここで重要になるのが「株主としての権利」
これを次で詳しく。
株主が得る「権利」と負う「責任」とは
この章ではこの3つを解説。
2つが、得ることができる「権利」
1つが、負うことになる「責任とリスク」
- 権利1:会社の利益を得る権利=「配当金」
- 権利2:会社経営に口出す権利=「議決権」
- 責任・リスク:株価が下がる、株式を失う
権利①「配当金」:株主が株式会社から得るお金
多くの投資家が、この「配当金」を得ることを目的に株式を保有。
え??
株式って株価が上がった時に売ってもうけるものじゃないの?
そうやって儲ける人もいる。
でもそれはあくまで…
株式という資産を売却することで得る利益。
つまり…
株主ではなくなることによって得る利益
それは、土地でも、金の延べ棒でも同じ。
株式特有の利益が、持っているだけで…
定期的に入ってくる「配当金」!
保有する株数に応じて、会社から受け取る権利がある。
たった2%なの・・・
いやいや、定期預金や国債が、0.05%の時代。。
あと、お金じゃない方法で株主に還元する会社も。
自社の製品やサービスを、直接還元する「株主優待」
いや、絶対現金の方がいいんだけど・・・
もちろんそう。
だから、配当金だと5万円しか出せないけど…
7万円分の商品券で、という具合に。
あと、最後の…
「金額を決めるのは、会社と株主」
ってのは分かりにくいかも。
正確には、この2者が決める。
- 「取締役会」:会社を経営する人
- 「株主総会」:会社を保有する人
では、「株主総会」の話しを次に・・・
権利②「議決権」:株主が株式会社の経営に意見する権利
権利の2つ目。
この権利は、少額購入者は、使わない人が多い。
いわゆるデイトレーダーのような短期売買で利益を追求する人。
でも、これが非常に大切な権利。
どんな権利が認められているの?
「株主総会」に参加して、議決権を行使する権利。
じゃあその「株主総会」で何が決められるか…
次にどうやって決めるか。
「投票」!選挙と同じです。
違うのは、1人1票じゃないところ。
1株1票!
株主が集まって、1つ1つの決議事項に対して、票を投じて決める。
決まったことは絶対!
株式会社は、株主のものだから。
そしてさっき挙げた例だと、、
- 「①会社の大事な決断」は、参加者の全票数の2/3以上で決定
- 「②経営者の選任・解任、報酬」「③配当金」は、1/2以上で決定
でも、実際には会議に参加できない人も。
なので、いまはネットで議決権を行使できる。
株主が負う責任とリスク
株式会社が経営破綻して、株の価値がゼロになった場合…
最悪、出資額を全額失う
当然、その後…
配当金も得られなくなる
逆にいうと、100万円で現物の株式を買った場合…
100万円が損失の上限
先物証拠金取引、信用取引は、この限りじゃないので注意!
これを「株主の有限責任」って言います。
これ以上の損は絶対しない
例えば、私財を追加で提供することはない。
ここが、経営者とは異なる。
経営者は、株主に訴えられて、損害賠償請求に応じることも。
その場合は、私財を投げ売ったり、自己破産もあり得る。
ホリエモンがそうでしたね。。
経営者は、無限責任を負っている
株式売買の仕組みとは…3人の登場人物で分かりやすく解説
通常の株式売買の仕組み…日々行われている取引
株式を購入したくなった。
さっそく、取引所に買いにいってくる!
無理ですよ…
ここでは3人の登場人物が。。
- 投資家:株を買う人、売る人
- 証券会社:投資家の注文を取引所へ出す人
- 取引所:注文をマッチング・成立させる人
図で書くと。。
注意点はこの3つ。
①はいいですよね。
インターネットトレードも、SBI証券とかが、投資家の注文を取り次いでる。
②も基本はいいですよね。
取引所は、この3人の投資家をマッチング・成立させるだけ。
- 100株買いたい人
- 70株売りたい人
- 30株売りたい人
その結果を、証券会社経由で投資家に伝える。
そして、重要なのは!
この時、3人の希望する売買の値段が一致!
その値段がその瞬間の「株価」
で、この②③はちょっと例外が・・・
特別な株式売買の仕組み…新規上場!
株式の「新規上場」。IPOと言われる。
株式会社が新たに取引所に株式を公開すること。
株式会社の資金調達が目的。
この場合は、株式会社と、証券会社がタッグを組む。
- 株の価格
- 売り出す株数
を相談して決める。
でも、投資家に株を売るのはあくまで証券会社。
通常と違うのは、取引所を通さないこと。
投資家に、一括で、全株を販売。
上場日に、ドンと取引所に流通させたあとは、通常の流れと同じ。
売りたい人と買いたい人を取引所が結びつけるだけ。
株式の時価総額が会社の価値を決める
さきほど、株価の決まり方に簡単に触れました。
買いたい人と売りたい人が出会った瞬間に株価が決まる。
これは、ガソリンの値段でも米の値段も一緒。
株式の特徴は…
1秒以下の時間で、株価が激しく動くこと
で、この株価で、企業の価値が決まってる。
「時価総額」って聞いたことありますよね?
その会社の株式を全て買い取るのに必要な金額。
「発行済み株数」と「いまの株価」を掛け算。
いま、トヨタが、約20兆円。
つまり、20兆出せば、トヨタのこれらを全て手に入れることが…
- ビル、工場(機械、土地、建物)
- 販売網、販売店
- 従業員
- ブランド、特許
- 在庫(車、部品)
議決権も手に入るので、もちろん自分が社長にもなれる…
でも、現実的には20兆あっても無理。
株は、売る人がいないと、買えないから。
無理やり買おうとすると・・・
どんどん値段を上げる必要があるし、時間もかかる。
だから、元ZOZOの前澤さんは、取引所で株を売ってない。
YAHOOというか孫さんに一括で売った。
大量に売り続けると、株価が下がり続けるから
あと、トヨタクラスは、簡単に株を手放さない株主がいる。
- 「従業員」
- 「大手銀行」
ということで、「時価総額」は会社の価値を図る重要な尺度。
でも、そのお金で簡単に買えるわけじゃない。。
というあたりで、以上とします。
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