- 「自分は管理職に向いてないんじゃないかなあ?」
- 「このまま管理職を続けていいんだろうか?」
- 「会社員って管理職以外を目指す選択肢ってあるの?」
こんにちは!たけしです。本日はこんな悩みを解決します。
会社員歴17年。30代前半で、いわゆる課長職。管理職になりました。35歳くらいで、管理職の中でも、上級の管理職になりました。
そんなわたしが、自分の経験を踏まえて解説します。
管理職は向いている人。向いてない人。はっきり分かれる。
自分が向いていないんじゃないかと不安を抱く人。この記事を読めば分かります。そして、向いていなくてもすぐに諦める必要はありません。
自分の変えられるところを少しずつ変えていけばいい。そして、管理職以外にも道はある!
【関連記事】管理職の役割を果たす完全ガイドを用意しています。合わせてどうぞ!
管理職に向いてない人の特徴9つ
まず初めに。管理職に向いてない人の特徴を紹介します。自分がどれに当てはまっているか確認して下さい。
どれにも当てはまっていない人。文句なしに管理職の適正ありです。その先を読む必要はないでしょう。
いくつか、そしてほとんど当てはまる。管理職になれない可能性が高いです。
その先を読んで、自分を変えるか、進むべき道を変えるか、考えましょう。
①自己管理ができない
自己管理ができない人は、管理職に向いてない。
管理職の仕事は、組織、つまり、自分を含めた組織に所属するメンバーを管理すること。自分自身、自分1人さえも管理ができない人に、そんなことはできない。
まずは自分自身を管理できることが最低条件。例えばこんな特徴がある人は、向かない。というか恐らく、無理。
- 自分のタスク管理ができていない
- 残業漬けの日々を送っている
- 今週やるべきこと、今日やるべきことが曖昧
- 体調が管理できない、しょっちゅう体調を崩す
②リーダーシップと行動力がない
リーダーシップと行動力がない人は、管理職には向いてない。
管理職の仕事は、組織、チームを力強く率いていくこと。メンバーを動かすメッセージを発信する能力が必要。メンバーが自分を見習ってついてくるような行動力が必要。
リーダーシップがない人はこんな特徴がある。
- 自ら組織のルールや決まりを作ることができない
- 多数の人に向かって定期的に情報発信できない
- 自らが最初に行動に移すことができない
- 困っているメンバーを助けることより自分の仕事を優先する
③人に任せることができない
人に任せることができない人は管理職には向いてない。
管理職はメンバーに仕事を任せれば任せるほど、組織の仕事量を最大化できるから。大きな結果が出せるから。
自分なら1日で終わる仕事。メンバーにやってもらうと2日かかる。
そう考えて自分でやる人は向いてない。メンバーにやってもらうことで、自分の貴重な1日を、より価値の高い仕事に振り向けないといけない。
人に任せることができない人は、こんな特徴がある。
- 自分の方が早いから自分でやる
- 自分の方が完成度が高いから自分でやる
- 人に任せておいて途中で何度も口を出し
- 期限を決めても、途中で気になって、状況を聞く
- 最終的に自分の好みに合わせて、自分で仕上げてしまう
④人を育成できない
人を育成できない人は、管理職に向いてない。
組織やチームは個人で構成されている。1人1人の成長なくして、チームの成長はない。
そして、メンバーが成長するには、この2つのことが欠かせない。
- 少し背伸びして達成できる目標
- 失敗経験
人を成長させることができない人は、こんな特徴がある。
- 必ず成功する仕事しか任せない
- 任せて失敗した時に責任がとれない、自分でできない
- 失敗して傷ついてしまったらかわいそうだと思う
- 自分自身に失敗経験が不足している
⑤数字が苦手、弱い
数字に弱い人、こだわらない人は管理職に向いてない。
なぜなら、ビジネスの世界は、最終的に全ての結果が数字で問われるから。数字で示されるから。こだわらないとか、苦手とか、全く通用しない。
企業の最終成果は、売り上げ、利益。そして、ライバルとの比較。業界順位。全て数字。
数字に弱い人は、こんな特徴がある。
- 数字が多い資料を読むのが苦手、時間がかかる
- 根拠や実績を数字で示せない
- 順位を付けられることが嫌い
- 順位を付けるのはかわいそう
- 金額を1桁間違えたり、単位を入れなかったりと致命的なミスをする
⑥調整する仕事が苦手、嫌い
調整業務が苦手な人は、管理職に向いてない。
会社は、日々、大量の調整業務が発生する。それをうまく、片付けることができずに、仕事を進めることはできない。
管理職になると、組織の代表になる。こんな調整が発生した時、難航している時、率先して、表舞台に飛び出していって解決する必要がある。
- 組織間の調整
- 上司との調整・報告
- お客さまとの調整
調整するのが苦手な人はこんな特徴がある。
- 粘り強い交渉、駆け引きができない
- スピード感よりも資料の細部にこだわる
- 調整の順番、段取り、根回しが苦手
- 上の人を使うのに遠慮する
⑦会社への不満を言い訳にする
会社への不満を仕事の言い訳にする人、管理職に向いてない。
会社とは、改善点を山のように抱えている。トヨタも、Googleも、アップルも、どこも同じ。それを現場起点で改善していくのが管理職の仕事。
組織を代表して会社に意見するのが管理職。不満を言い続けているだけ、さらにはそれを仕事の言い訳にしてるようでは、一生平社員。。
不満を仕事の言い訳にする人、こんな特徴がある。
- 不満ばかり言って仕事をしない
- 不満を誰かに伝えることに多くの時間を割いている
- 具体的な改善方法を示さない
- 自分の成果が出ない、評価が低いことを会社のせいにする
- 飲み会での話題は、ほとんど会社への不満
⑧体力がない
体力がない人は管理職に向いてない。
常に忙しい状態、残業ばかりしている人は向いてない。でも、いざという時。圧倒的な体力で、トラブルを解決することが、管理職には求められる。
わたしも、システムエンジニアの管理職時代、こんな経験が。。
- システムトラブル対応で徹夜
- 資料作りのために3連休ぶっ通しで1人で出社
- 翌日平然と出社、連休に出社したことはメンバーには言わない
体力がない人、こんな特徴がある。
- 疲れてくると冷静な判断ができない、投げやりになる
- やりきらない、ギブアップする
- 毎週・毎日の、リセット・回復ができない
⑨感情的になりやすい
感情的になりやすい人は、管理職に向かない。
管理職は、基本的には、スキルと経験が劣る人を部下に持つ。じっくり時間をかけて育てないといけない。
仕事のミス。能力不足。こんなことにいちいち感情的になっていたら。誰もついてこない。最悪、パワハラ認定されて、外される。
利害が対立する人。上司、関連部署、お客さまとも粘り強い交渉が必要になる。キレたら、そこで終わり。キッパリと諦めることも多い。
すぐに感情的になる人の特徴。
- 自分のやり方を押し付ける
- 自分のやり方以外を認めない
- やめること、諦めることができない
- 論理的に説得・説明できない
管理職に向いてない人の5つの行く末
管理職に向いてない人が、このまま自分を変えないでいると、このような現実が待っています。それもいい場合は、その現実を受け入れましょう。
自分を変えたい場合、次の章を読んで下さい。
後輩が上司になる
自分は管理職に向いていない。もう管理職は諦める。いつか必ず部下が管理職、つまり自分の上司になる時がきます。
わたしも、管理職時代、自分より年次が上のメンバーを部下に持ちました。。もう諦めている人達なんで、わたしの足を引っ張ったりは、しませんでしたが・・・
わたしは、後輩を上司に持ったことはない。あなたはどうですか・・・?わたしには無理ですね。。
給料が上がらない
会社は、上の立場になるほど、給料が上がります。管理職になれば上がります。そこからさらに出世すれば、上がります。当たり前なんですが。。
よくこんなことを言う人がいます。
「残業代、休日出社手当、振替休暇がなくなるから管理職にはなりたくない」
はっきり言って大間違い!管理職になる前に残業しまくってた人。その後、管理職になりたての1、2年はそうかもしれない。
でも、その先は違う。まず、管理職になってしっかりとメンバーに仕事を振れれば。自分の労働時間は減る。時給は上がる。
そして、組織としての結果を出せば、管理職の中で、さらに役職が上がっていく。実際、わたしがそうでしたが。。35歳くらいで、上級管理職になりました。
もうそうなると、メンバーが100時間以上残業したところで、到底わたしの給料には及びません。はい。わたしは残業基本ゼロでした。
会社の仕組み作りに参加できない
管理職に向いてない人の特徴で紹介しましたが。。会社に不満を持ちまくってる人。結局、管理職にならないと、一生その不満を抱え続けることになる。
当たり前のことなんですが・・・
- 課長になれば課の仕組みが作れる
- 部長になれば部の仕組みが作れる
- 本部長になれば本部の仕組みが作れる
そして、上の立場になれば会社の仕組み、ルールに発言できるようになる。なぜなら、管理職の声、意見は、会社から、組織を代表していると思われているから。
発言力が上がる。重みが違う。
万年、平社員の人。いくら発言し続ても、1社員の声にすぎない。基本的に通らない。
リストラされる可能性がある
年次を重ねても管理職にならない人。リストラ、人員整理の際に、真っ先にターゲットとなります。
わたしが、会社員時代にも、大赤字で大規模な人員整理がありました。その時、なにが行われたか、本社にいる万年平社員は、こう言われました。
- 早期退職に応じないと、営業をしてもらう
- 自分の給料を自分で稼いでもらうことになる
- 悪いこと言わないから、割り増し退職金もらって辞めなさい
全員応じていました。対象者を選んでいるのは誰か。管理職、部長です。課長と相談して。課長は、切られません。
誰にも負けない得意分野を磨く必要がある
じゃあ生き残るにはどうするか。自分が会社に絶対的に必要とされる以外に道はない。
- 自分がいなくなると会社に損失が出る
- 自分がいないと会社の重要業務が回らなくなる
- 会社に圧倒的な価値を提供する
なんですが・・・大企業では難しいですよね。。さらにこれから管理職を目指す、中堅社員にも。ということで、次の章で、具体的な道を探っていきましょう。
管理職に向いてない人が選ぶべき4つの道
ここまで読んで頂き、後輩が上司になるのは無理、給料上げたい、リストラされたくない。こう思った人も多いはず。
最後に、いくつかの道をお示ししますので、選択をして、行動をしていきましょう!
それでも管理職を目指したい、続けたい
いまは、管理職に向いてない。でも自分を変えて管理職を目指したい!そう思った人もいるはず。それには、先ほど、向いてない人で挙げた特徴を克服するしかない。
- 自己管理ができない
- リーダーシップと行動力がない
- 人に任せることができない
- 人を育成できない
- 数字が苦手、弱い
- 調整する仕事が苦手、嫌い
- 会社への不満を言い訳にする
- 体力がない
- 感情的になりやすい
と言っても、簡単に改善できるものじゃない。。自分の性格を変えないといけないものも。。そして、1つ1つが、1記事に必要なテーマですね・・・
ということで、関連記事を紹介させて頂きます。
1.自己管理ができない
2.リーダーシップと行動力がない
3.人に任せることができない
まずは、このあたりのマネジメント分野の記事を・・・
- 仕事の優先順位付け!仕事の分類法と優先順位の高い仕事ベスト5!
- 仕事のタスク管理術!自分のタスク、人のタスク、どう管理する?
- 仕事のプライド!~捨てるべきもの5つ、こだわるべきもの5つ~
- 仕事のキャパオーバーに苦しむ人へ!5つの予兆と7つの原因・対策
4.人を成長させることができない
5.数字が苦手、弱い
育成のためには正しい目標設定が必要!そして、定量的、つまり、数字を使って、目標や実績を整理するクセをつけましょう。
時には思い切って丸投げも・・・ミスをさせてもいい。
6.調整する仕事が苦手、嫌い
調整の攻略法です!
仕事が調整ばかり?会社員は調整力が成否を分ける!相手別の攻略法
7.会社への不満を言い訳にする
8.体力がない
9.感情的になりやすい
これらの記事に、対処法の答えが!
でも、体力は、少しずつ身につけるしかないですね。。
スペシャリストの地位を確立する
やっぱり自分は管理職には向いてない!でも、いまの仕事、会社が好き。合っている。貢献していきたい。
こんなもう絶対に管理職に向いてない人は、スペシャリスト、専門家の地位を社内で築きましょう!進べき道には大きく、3つあります。
- 社内の主力業務じゃないけれど、価値がある業務を極める
- 社内で必要不可欠な業務を極める
- 社内でできる人がいない業務を極める
1.社内の主力業務じゃないけれど、価値がある業務を極める
例えば、技術力がメインの会社で、営業を極める。得意先と個人的な関係を強化する。その人がいなくなると、受注できなくなるので、手放さない。
逆に、営業メインの会社で広告・宣伝を極める。いまならWEBを活用して。こんなことを自分だけができるようにする。
- 会社のSNSアカウント、HP作り
- メーリングリストの管理
- ダイレクトメールの一斉発信
2.社内で必要不可欠な業務を極める
例えば、経理や契約管理。どちらも、会社に不可欠。会社独自のルールや専門知識を身につける。その後、自分で、仕組みを作る。仕組みを効率化する。
自分がいないと回らないようにする。できればマニュアル化した方がいいけど、それも戦略のうち・・・
3.社内でできる人がいない業務を極める
意外かもしれないけど、英語ができない人がほとんど。。英訳できる、海外と連絡とれるだけも重宝される。
わたしは、証券会社に勤務していた。税理士の資格がある人は、めちゃくちゃ重宝されていましたね。
金融機関には、税金の問題は付きまといます。そんな問題は、全てその人が解決していました。当然、大規模リストラの際にもクビにならず。
小さい会社だと、WEBサイトを作れる、だけでも重宝されるはず!例えば、人事部にいる人。採用サイトを自分で構築。
自分がいないとメンテナンスできないようにしちゃえばいい!
会社の外に道を見い出す:転職
社内で管理職にもスペシャリストにもなれない人。できれば、他の会社を探してみた方がいいでしょう。
会社は世の中に無数にある。たまたま選んだ1社と、あなたが合わない。そんなの普通。むしろ当たり前。
まずは転職エージェントに登録したり、業界・企業研究から始めてみましょう。ごめんなさい!転職ノウハウの記事は書いていません。
会社の外に道を見い出す:副業
そして、これが最後。いまの会社で得た、スキルや知識が特殊すぎて他社に通じない。転職できない。
そんな場合は、副業をしましょう。少しでも副業で収入を得ておけば、最悪の事態が起きた時。しばらくなんとかなります。
スキルが身につく副業がいいです。例えばこんなもの。
- WEBライティング
- 動画編集
- プログラミング
- ブログ
注意が必要なのは、会社によっては就業規則で副業が禁止されています。確認してから、やりましょう。安易に周囲に漏らすと、噂が人事部に伝わる可能性もあります。
まとめ:管理職に向いてない人の特徴、行く末、選択肢
では最後、まとめになります!
<管理職に向いてない人の特徴9つ>
- 自己管理ができない
- リーダーシップと行動力がない
- 人に任せることができない
- 人を育成できない
- 数字が苦手、弱い
- 調整する仕事が苦手、嫌い
- 会社への不満を言い訳にする
- 体力がない
- 感情的になりやすい
<管理職に向いてない人の行く末5つ>
- 後輩が上司になる
- 給料が上がらない
- 会社の仕組み作りに参加できない
- リストラされる可能性がある
- 誰にも負けない得意分野を磨く必要がある
<管理職に向いてない人の選ぶべき道4つ>
- それでも管理職を目指したい、続けたい
- スペシャリストの地位を確立する
- 会社の外に道を見い出す:転職
- 会社の外に道を見い出す:副業
管理職になることだけが会社員として、全てではない。でも、お金と権力を得たい場合には、目指していく必要がある。
いま、管理職に向いてなくても、大丈夫。自分を変えていけばいい!
自分を変えられなくても、大丈夫!
業務、会社、職業、を変えていけばいい!
【関連ガイド記事】管理職が果たすべき役割の完全ガイドです。
【↑この記事の概要と掲載記事一覧↓】
<役割①:組織の目標を立てる、達成する>
- 組織の成果を最大化するのが目標設定
- 必要な2つの視点:全社目標を細分化、メンバー目標を足し算
- 3種類バランスよく:直接目標、間接目標、スキルアップ目標
- 必要な2つの取り組み:目標の説明・話し合い、中間フォロー
<役割②:部下を育成する、責任をとる>
- 若手社員の育成・教育方法
- 部下のタスクを管理・フォローする
- 仕事の「ほうれんそう」に見返りを与える
- 時には仕事を「丸投げ」する
- 速やかに正しい意思決定をする【なるべく会議以外の手段で】
<役割③:部下を評価する>
<役割④:部下の模範になる>
- 部下に憧れを抱かれる
- 部下に嫌われることをしない
- 部下をダメにする上司にならない
- 部下に悩んでいる姿を見せない
– END –
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